こんにちは! 鈴木貴之(@shiogamabtc)です。
英会話教室の運営を9年もして、その中で何百人の生徒さんを教えてくると分かることがあります。
それは、英語が速く伸びる子と、ゆっくり伸びる子、2パターンあるということです。
教室に通っていただくことで英語力は必ず成長していきます。
でも同じ時間、同じクラスで、同じ先生から学んでも生徒さんの成長にはどうしても差が出てきます。
なぜそういう差が出るのか? この記事ではそのことについてお話をしていきたいと思います。
Contents
英語力が速く伸びるかどうかの差は、考える力にあり!
まず結論から言いましょう。
「考える力がある子は英語を習い始めるとどんどん伸びる」
これは私が約10年間で400人を超える生徒さんを指導してきて、最終的にたどりついた結論です。
以前から、著しく早く伸びる子とゆっくりな子がいることは見ていて感じていましたが、なぜそういう違いが出るのかというのははっきりと分かっていませんでした。
でも、教えている人数をそれなりになってきたので、ようやくその差が生まれる理由が分かってきました。
このことをもっと深くお話する為に、まずは「自分で考える力がない」とはどういうことなのかについてお話したいと思います。
考える力がない子が持つ特性
「自分で考える力がない」とはどういうことなのかというと、大きく分けて2つの特性があります。
①答えを与えられるまで待つ
これは極端に間違いを恐れていたり、失敗することを怖がったりという理由から、答えが与えられるまで動けなくなっているということです。
「正解以外には価値がない」と思っているのか、とにかく間違えることに異常な恐れを感じているのです。
だから、答えが与えられるまで動けない。行動できない。
そして正解が与えられるまで待ち、与えられて初めて行動できる。
これだと英語力は伸び悩みます。
なぜなら、英語は間違って覚えていくものだからで、間違えずに覚えることはほぼ不可能だと言えるでしょう。
「間違う」ことが「成長」につながっているのに、間違えないから成長しないということです。
伸びる子はよく間違えます。
もちろん中にはただ勢いで間違う子もいますが、多くはちゃんと考えた上で間違います。
(さらに言うと、勢いで間違う子の方が間違いを恐れて何も言わない子よりも伸びます。それもかなり)
これってすごく大事なのです。
考えた上で間違うから、自分の間違いについて分析できます。だから、次に同じような問題が出た時は正答にたどり着きやすくなるのです。
もちろん勢いで間違うのは悪いことではありません。その際は、「なぜそれが間違っているのかのヒント」を出します。
そこから考えさせることにつなげることが可能なのです。
でもただ待っている場合はそれすらもできません。
②質問しない
英検指導をしている時などにあるのですが、答えが分からないと「これ、分かりません」と言ってくる生徒さんがいます。そいう場合は「まずは自分で答えを考えてみて。自分なりの答えを出してから、間違っていたら分かりやすく教えてあげるから」と伝えます。
それでも、間違いたくない生徒さんはそこで止まってしまいます。何かを考えて止まっているのかと言えば、観察していると何も考えずに止まっていることが多いのです。
英検も勉強を始めてすぐに合格できることかなり時間が掛かる子の2パターンがあります。
すぐに合格できる子はどんどん自分で進め、何なら自分で答え合わせも行います。その上で間違ったところの解説を読んで理解しようとします。それでも理解できないという時に初めて私に質問してきます。
こういう子はかなり伸びます。自分で考えるという行動をしているからです。
間違った時になぜ間違ったかを自分で考えず、すぐに質問してくる場合も伸びますが、自分で考える子の方が伸びます。なぜなら、そうしてもらえば私が答えをすぐに与えるのではなく考えるヒントを与えるからです。
一番伸びないのは答えを見て分かった気になる子です。
「質問しない」のは、考えないから質問しないのです。
考える子は必ず分からないところが出てくるので質問してきます。
これは大きな差で、後々中学、高校、大学と先に進むにつれて質問できる力が大きな差となって表れてきます。
だから、教室で生徒さんを指導している時、私は質問できる力を伸ばしてあげたいと思っています。
③難しい問題があるとあきらめる
次にお伝えしたいのがこれ。
難しい問題があると、ふてくされてしまってあきらめてしまうのです。
だからと言って、考えているわけではありません。
自分で考えようとしないで、その上ですぐに分からないとあきらめてしまうのです。
こういう子はあきらめずに考えるということを放棄してしまっています。
分からなくても粘り強く答えを求め、頭を使っていく。
こういうことができない場合は成長が緩やかにどうしてもなってしまいます。
生徒が先生の指導から得られるものは次の方程式から成り立ちます。
先生の教える力 x 生徒の学ぶ力
「考える力」が生徒の学ぶ力と密接に関わっていることは言うまでもありません。
そしてこの公式は掛け算なので、先生の教える力も重要ですが生徒の学ぶ力も重要です。その2つが大きくかみ合った時に、大きな「学び」を生徒さんは得られるのです。
では、どうすれば考える力を育てられるのか。
これはそういう習慣があるかどうかによります。
つまり、「習慣を作る場所=お家でどう過ごしているか」が重要だということです。
親が子供に何でも与えている場合、もしくは答えをすぐに与えるという場合は「考える力」が育ちにくい環境にいると言えるでしょう。
小さい子であれば別ですが、幼稚園の年中・年長の年齢になっても全部親がやってあげる。何でも親がやってあげる。一から十まで親がすべて面倒を見てあげる。
これでは考える力は育ちません。
そして、小学生になっても同じようにしていたら、子供は「誰かにやってもらって当たり前。奉仕してもらって当たり前」という考え方になります。
そして、習い事を始めると先生に対して同じように求めます。
これでは考える力を育てられません。
でも、依存心を育てていることになります。
子育ての最終目標は子供の自立なので、依存させることは非常に危険です。そして、自立とは考える力を育てることに他なりません。
三つ子の魂百までと言いますが、小さいころに考える力を養わなかった子は成長したからと言ってそれを持てるかというと難しいのです。
考える力を育てること。それは子育てに置いて最も重要なことと言えるでしょう。
英語力が伸びる為に考える力が必要な理由
最後に、このことについてお話したいと思います。
英語を覚えていく際に重要なのは、英文を見た時にそれを分析出るかどうかによります。
英文法とはどういう順にどういう単語を並べるのか、ということであり、並び順に意味があります。
主語と動詞を見極めながら、単語を見ていくとどの文法か分かるようになるのです。
スペリングも一緒で、そこには法則性があるのでそれを見抜く力が必要です。時には不規則なものもありますが、それは例外として覚えればいいでしょう。
どちらにしろ法則を見抜く力が必要で、それを身に着けるには考える力が最も重要となります。
ないしは、疑問に思う力・・・。
「なぜこういう風に単語が並んでいると、こういう意味になるのだろう?」
そんな風に思え、常に考え、分析していけば英語の本質を見抜けるようになるので英語がカンタンに見えるようになっていきます。
何も考えなければそういうことを見抜けず、いつまでたっても行き当たりばったりで英語と関係していくしかありません。
これでは英語をちゃんと理解するなんて夢のまた夢です。
この記事のまとめ
1)英語力を早く伸ばすには考える力があるかどうかが重要
2)考える力は常日頃から頭を使う環境にいることが大事
3)その為に家庭で子供に頭を使うことを促していくことが大切
少しでも内容がお役に立てば幸いです!!
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