こんにちは! 鈴木貴之(@shiogamabtc)です。
小さいころから英語を習っていたというのでもない限り、英語の音というのはなかなか聞き取ることができません。
小学生高学年、ないしは中学生から英語を学校で学び始めたという場合、一番苦労するところのひとつがこの「英語が聞き取れない」という問題ではないでしょうか?
テストや受験の時にリスニングの配点は大体20点くらいありますので、これがしっかりとれるか取れないかでは大きな差になりますし、英検やTOEICでは(受ける種類にもよりますが)リスニングが半分を占めることが多いです。
そこで、「英語が聞き取れない!」と悩む方に向けて、なぜ聞き取れないかの理由を2つお伝えし、その後にそれをしっかり克服する為の方法についてこの記事ではお伝えしていきたいと思います。
Contents
英語が聞き取れない理由は2つある
まず第一に、私自身が英語が話せない状態から離せるようになった経験、そして何百人もの生徒さんの成長度合いを自分の教室を通して見てきた経験から、英語が聞き取れない理由を見つけましたので、それをお伝えしたいと思います。
英語が聞き取れない理由① 音が聞き取れない
最初の難関がこれです。英語の音が聞き取れない。
音が聞こえなければ、何を言っているか分かりません。何を言っているか分からなければ、聞き取れないのは無理もありません。聞き取れないというのは、つまり英語の意味が分からないということですから。
だから、まず大事なのは「音が聞き取れるかどうか」ということ。
そしてさらに重要なのは、「英語の音を集中しなくても聞き取れるかどうか」ということ。
英語を音を集中して聞いているということは、脳の力を「聞き取る為」に使っているということ。そこに集中してしまうと、「意味を理解すること」に脳を使うことができません。
「意味を理解すること」ができるようになる為には、英語の音を自然に耳が拾えるレベルになっていないといけないということです。
集中しなくても英語の音が聞こえる、拾える。
これが目指すべき姿です。
英語が聞き取れない理由② 英語の意味が分からない
これは、「文章として目で見れば分かる」というのとは違います。
英語を聞いた瞬間に、そのまま意味が理解できるかどうかということです。
パッと聞いた時に英語の意味が分かるかどうか。これが重要だということですね。
言ってしまえば、英語で英語を理解できる脳ができているということ、つまり「英語脳」ができているということです。
まとめると、①英語の音を自然に聞き取れ、②英語を英語のまま理解できる。この状態になれば「英語を聞き取れない」ということはなくなるということです。
これからこの2つの原因を取り除く為に効果的な方法をお伝えします。
分かりやすくする為に、「英語が聞き取れない中学生」をテーマにお話を進めていきたいと思います。
(この方法をアレンジすることで大人の方も使えるノウハウになります)
「英語が聞き取れない」と悩む中学生がそれを克服する為の3つのステップ
では、さっそく説明していきましょう。
ステップ1)まずは英語の音とつづりについて学び、英語の音にたくさん触れる
まずはフォニックス(Phonics)を学習しましょう。
フォニックスについて知るには下記の書籍を一読してもらうのが速いです。
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また、下記の記事でも詳しく説明していますし、フォニックス動画の紹介もしています。

これらの方法でまずはアルファベットと音のつながりについて知識を入れます。
それができたら、下記のように学習していきましょう。
準備するものは教科書です。このあたりではニューホライズンですが、自分の地域で使っている教科書を使いましょう。
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そして、教科書ガイドCDを準備してください。
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(学校の教科書を使うのは、同じ英文に違う形で何回も触れることで、より定着率が高まるからです。テストの時にも役に立ちます)
レベル① CDを聞きながら教科書を読む、そして一緒に口に出す。
(5感をより多く使うのがポイント)
レベル② CDを聞いて、教科書を見ないで口に出す
(英文が頭に浮かんでくるか? この時は意味が分からなくてもOK)
レベル③ 音読
(CDのように言えるか?)
これを英文が自分の頭の中に定着するまで繰り返しましょう。
ステップ2)教科書ガイドでディクテーション
ステップ1)では英語にたくさん5感を使って触れるような学習をしました。
今度は、その内容をディクテーションします。
聞いた英語を紙に書き写すことです。
教科書ガイドのCDを聞いて、紙に書き写しましょう。
これは同時にスペリングの練習にもなります。
これ、すらすら書けるようになるまで繰り返し練習してみましょう。
ちなみに、ニンテンドーDSでディクテーションが気軽にできるソフトがあります。
結構盛り上がるので、家族でやってみるのも良いかもしれません。
さて、ここまでで日本人が苦手とする英語の「音の聞き取り」を克服する為の学習法についてお話してきました。
次のステップでは「意味が分からない」を克服していきます。
ステップ3)イメージリーディングで音読する
さて、ここまで来ると、教科書を見ての音読はかなりスムースになっているはずです。
つまり、英文を読むことに対してあまり脳の力を使わなくて済むようになっているのです。
これは非常に重要です。なぜなら、読むのに脳の力を使いすぎると意味を理解する方に頭を働かせることができません。その結果、「意味が理解できない」という状態になるのです。
英文を読むこと自体が楽になった段階で試してもらいたいのが、イメージリーディングという音読法。
声を出して英文を音読しながら、読んでいる英文の内容を頭の中にイメージします。
教科書の英文を読みながら、意味をイメージするのです。
これ、「日本語で意味を考えながら」ではありません。あくまでもイメージです。
このイメージリーディングで読む練習を繰り返し行うことで、英語を英語のまま理解できるようになります。つまり、英語脳が身につきます。
日本語を介して英語を理解しようと思うと英語脳は絶対に身につきません。
だから、こういう読み方をするのです。
今回ご紹介した3ステップで「英語が聞き取れない」という問題は解決できるでしょう。
少し手間かもしれませんが、これは本当に有効な方法です。
この方法が優れている所は、英語脳ができることで、英語を英語のまま理解できるようになるので、
A. 英語の定期テストや高校受験で長文が得意になる
B. 英検やTOEICの問題もいちいち日本語にしなくても解ける
ようになっていきます。
すごくお得な方法なのです!!
ぜひ、この記事を参考に「英語が聞き取れない」という状態から抜け出してください!
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