こんにちは! 鈴木貴之(@shiogamabtc)です。
今回の記事はアメリカ留学中の高橋奈々さんの寄稿記事第17弾です。
今回はアメリカの大学の卒業式についての話題を送っていただきました。
アメリカの卒業式
5月24日(金)、私の通うアメリカ創価大学で卒業式がありました。

日本の卒業式は3月ですが、アメリカの卒業シーズンは5月下旬から6月下旬です。
日本に比べ、アメリカの大学の入学式は割とあっけないと聞いていましたが、それと同時に卒業式は超豪華と聞いていた私はドキドキしながら式に参加しました。
式典と聞くと、正直なところ、「つまらなそう」というイメージがありました…。
しかし、アメリカの大学の卒業式に初めて実際に参加してみると、確かに日本では見ない伝統や文化を目にすることができ、参加者の私も楽しむことができました!
そんな感動感動&興味深い卒業式を今回の卒業式では紹介したいと思います。
1.帽子とマントを身につける
アメリカの卒業式のイメージといえばひし形の帽子と一緒に魔女のようなマントを身につける卒業生をイメージする人も多いのではないのでしょうか?まさにその通りです。
帽子はsquare academic cap(スクエアアカデミックキャップ)やgraduate cap(グラデュエイトキャップと呼ばれ、帽子とマントの一式でacademic dress(アカデミック・ドレス)といいます。
「へ〜」と思ったのは、帽子についている紐(タッセル)を右から左にすると、人生の中でのステージアップを意味するそうです。
現に、学長が「2019年度卒業クラスの卒業式を認めます」という言葉と同時に卒業生が一斉に紐を手で横に移動していて、見ている私も晴れ晴れした気持ちになりました。
またドラマかなんかで見たことのある人がいる通り、式の最後の最後に帽子を投げるのですが、この帽子も人によってはデコレーションをするみたいです。


学校に在籍する最後の瞬間まで個性を出すことが許されるのが、アメリカの良さの一つですね。
2. 成績によって呼ばれ方が違う
なんだか最後の最後に成績がばれるというのは残酷なような気もしますが(涙)、アメリカでは卒業生の名前が呼ばれる際、成績によって呼ばれ方が変わるのです。
これは、Latin Honors (ラテン・オナーズ) というもので、成績上位の生徒が受賞する称号がそのまま名前の最後につくという訳です。
日本の5段階評価はアメリカでは4段階で、GPAといいます。下記がラテン・オナーズの種類です。
• summa cum laude (スンマ・クム・ラウデ ) – 最優等の意。成績上位5%程度。GPAは4.0。
• magna cum laude (マグナ・クム・ラウデ ) – 最優等と優等の中間。成績上位10%程度。GPAは3.8〜3.9。
• cum laude (クム・ラウデ ) – 優等の意。成績上位15%程度。GPAは3.5〜3.7。
ちなみにGPAが3.5以下だとただ名前だけが呼ばれます。わたしも称号をもらえるように、今のうちから頑張らなければいけないです・・・
3. 卒業生&スゴいゲストスピーカーからのメッセージ
日本と同様、成績上位の卒業生が代表スピーチをします。ただ日本と大きく違うことの一つが、スピーチで笑いを誘うというところです。
真面目な話をして仲間との別れを惜しんだり、新たな旅立ちのために心の準備をしたりするのもいいですが、アメリカはまさしく笑いあり涙ありの卒業式でした。
また、世界でも有名な方が学校に招かれて卒業生のためにスピーチをしてくれるのはアメリカならではの文化だと思います。今年わたしの学校に来てくれたのは、アフリカのリベリア人女性で2011年にノーベル平和賞を受賞したリーマ・ボウイーさんという方でした。
普段会うことのできないような方のお話を聞けてしまう、ありがた〜い機会でもあるのがアメリカの卒業式です。
<余談>
卒業式直後、「おめでとー!」というアナウンスとともに会場内で巨大クラッカーが発射されたことにビビるくらい驚きました。
また、卒業生が退場した後、写真を撮るために野外に人が集まったのですが、なんとテーブルいっぱいにスイーツが用意されていてまた驚きました。(おいししかった…。)
人生の一区切りである卒業式にアメリカで初めて参加してみましたが、ゴージャスでエンターテイメント性があり、見ている方まで悦ばしい思い出となりました。

(次の記事はこちら)

(一番最初の記事はこちら)
