こんにちは! 鈴木貴之(@shiogamabtc)です。
今回の記事はアメリカ留学中の高橋奈々さんの寄稿記事第14弾です。
今回の記事はサマータイムとプエルト・リコでの災害支援の話の導入部。
皆さんは、プエルト・リコという国を知っていますか?
なかなか遠い国の話については知らないことが多いかもしれません。私も名前だけは知っているけど、どんな国かは分からない。という感じでした。
この記事から私もいろいろと教えてもらいたいと思います。^^
Daylight Saving Time(デーライト・セービングタイム)
日本は各学校で卒業式が終わり、徐々に春に近づき桜も開花の準備が始まる今日この頃、カリフォルニアではDaylight Saving Time(デーライト・セービングタイム)が始まりました。

ヨーロッパや日本ではではSummer Time (サマータイム)と言われているDaylight Saving―ヨーロッパやアメリカ各地では3月〜11月に日の出に合わせて時計の針を1時間進めます。理由は、日中明るい時間が長くなり夜になってもすぐ太陽が沈まない分、電気を節約できるからです。
そういえば、高校の頃にスペインに行く機会があったのですが、経由地のドイツで8時、9時なのに太陽がオレンジ色に輝くのを見て驚いたのを覚えています。当時は知りませんでしたが、アメリカに来てDaylight Savingのせいだと知り、納得しました。
Daylight Saving Timeは11月に終わりを告げます。アメリカで秋に新学期が始まり、必死に勉強して目の下にクマを作って疲れてきた頃、夜中の2時59分にケータイを見ると次の瞬間、3時ではなく2時に変わるのです。「1時間多く寝られる!」とその時は得した気分になるのです。
が、反対にDaylight Saving Time が始まる3月は、1時59分から一気に3時になってしまうので、アメリカ生活2年目の私はいっきに憂鬱になってしまいます…。
しかもDaylight Saving Timeがあるがために、生活リズムが崩れ、心臓発作を起こしたり交通事故が発生したりと色々大変みたいです。
せっかく省エネが目的で実施しているのに、なんだか意味がない気もしますね…。
そのため、ヨーロッパやアメリカでも実施しない地域もあります。
例えば、カリフォルニアのお隣でグランドキャニオンなど大自然が美しいことで有名なアリゾナ州の大部分、そしてハワイ。
ロシアもDaylight Saving Timeがありましたが、「ストレスが溜まる!」という理由で2011年の冬に廃止になったそうです。
ということで、私は3月の初めに、「ああ、私の1時間が…」という悲しみに包まれながらも、体のリズムを整えて春休みに向かった先は、プエルト・リコです。

プエルト・リコとはどんな国?
カリフォルニアとの時差4時間、というわけで体の調子は狂いまくりでした(爆)
プエルト・リコはローマ字でPuerto Rico。スペイン語で“美しい港”、または“富んだ港”という意味です。
アメリカ大陸はもともとコロンブスがインドと間違えて上陸したことから植民地化され、プエルト・リコも植民地の一つでした。
現在プエルトリコはアメリカの領土ですが、正式な州の一つではないため、市民にとって政治権がとても限られているためよく苦労を強いられるようです。
ちなみに地図で見るとこんな感じ。キューバやドミニカ共和国の方がアメリカに近いのに、プエルト・リコがアメリカの領土なので最初は思議に感じました。アメリカ人の友達には、「それが植民地化の歴史だよ…。」と答えられました。

日本ではああり学ぶ機会がありませんが、昔々強力な国々がした他国の侵略化は、今でも世界中の至る所で影響し続けているのです。
プエルト・リコに行った理由は、災害支援に行くためです。
2017年9月、(5段階のうち)一番強力なカテゴリー5の嵐、その名もハリケーンマリアがプエルト・リコを襲いました。
ハリケーンマリアは、 85年ぶりにプエルトリコに上陸した中でも最大の嵐で、4,600人以上の人々の命を奪いました。 震災発生から1年半以上が経過した今でも、プエルトリコでは住民たちが復興のために奮闘し続けています。
そのため、ASB(アメリカ創価大学代替春休みグループ:Alternative Spring Break)の学生は、プエルト・リコに行き震災復興活動するために資金集めに取り組みました。
ASBは春休み中の短期間にボランティアを行いながら様々な人権問題について学ぶボランティア学習プログラムです。
私も東日本大震災を経験した一人としてプエルト・リコの被災者に共感しながら、17人の生徒と一緒にある地域密着型のNPO、そしてハリケーンで破壊された家の修復のお手伝いに行ってきました。
正直、自分の国で起きていないことは、自分には関係ないように感じてしまうこともありますが、今回は人と人、国と国はお互い影響しあっているといことをつくづく感じさせられました。詳しいことを、次回の記事で紹介できたらと思います。
②へ続く…

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