こんにちは! 鈴木貴之(@shiogamabtc)です。
英語を話せるようになるのに最も良い方法が何かといわれれば、私は迷わず「実践すること」と言うでしょう。
つまり、「英語は話せば話すほど話せるようになる」のです。
ここはブレようがありません。良い意味でも、悪い意味でも。
私はオーストラリアに合計で3年くらいいたことがあるのですが、その際に結構日本人の知人ができました。その中で例えばワーキングホリデーで1年間オーストラリアにいたのに、話せるようになった人とそうならなかった日本人がいたのです。
そう。全く同じ条件なのに。
ではなんでそういうことが起こるかというと、話せるようになった人は「英語を話す環境にいた」からで、話せるようにならなかった人は「英語を話す環境いなかった」から。
後者はもっと具体的に言うと、日本人ばかりでつるんでいたからです。
日本人同士がたまに会って、日本語で話す分には良いのです。でもオーストラリアにいても四六時中日本語だけを話していたら、英語がうまくなるなんてことはありません。
だから、「英語は話せば話せるようになる」と主張しています。
そしてそういう「英語を話すことを重視した英会話教室」を作ったら、やっぱり話せるようになる生徒さんが出てきました。もちろん生徒さんにも個人差があるので全員が必ずしもそうなると言えないのがつらいところ。
ただ、やっぱり話せるようになった生徒さんは、「英語を話そうという気持ちが強い」生徒さんです。「この生徒さんは話せるようになるだろうなあ」という生徒さんも積極的にクラス内で英語を使おうとしています。
だからやっぱり、「英語を話せるようになるにはたくさん話す」が正解だと私は思うのです(もちろんある程度の知識があるうえで、という前提はありますが)。
そう考えると、私自身は利用しませんでしたが、オーストラリアのオーペア・デミペア制度って利用しない手はないなと思うのです。
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オーペア・デミペア制度
オーペア・デミペアというのは何かと言うと、こちらのサイトに詳しく掲載されているので引用させていただきました。
オペアは住込みのベビーシッターと家政婦を合わせたお仕事となります。
そのお家の一室を無料で借り、食費も出してもらう代わりに、子どものお世話、学校への送り迎えだけでなく、掃除、洗濯、お料理、ベッドメイキングなど、家事全般をする事になります。
メリット
・ 家賃と光熱費、食費(朝・夜)が不要である
・ 有給(一週間150豪ドル~240豪ドル)のオペアもある
長期滞在のネックと言えばなんと言っても家賃と食費。それが不要になるというのはうれしいですね。
ちなみにデミペアとは短縮時間のオーペアのようなもの。
「Demi」には、半分、又は部分的という意味があります。すなわち、オペアのパートタイム版ですね。
一週間に約20時間ほど(例:1日に約4時間、月曜日から金曜日までの週5日間)、そのご家庭のお手伝いをします。
子どものいないご家庭もあり、その際には家事全般がお仕事になるようです。子どものいるご家庭では、子どものお世話が入る分、料理は作らなくていいなど、家事の負担が減るみたいですよ。
メリット
・ 家賃と光熱費、食費(朝・夜)が不要である
・ 自分の自由な時間をもてる。学校やアルバイト、友人との外出など、勤務時間外は自由な時間を過ごすことができます。
こう考えると、より自由度が高いデミペアの方がいろいろとできそうですね。
もちろんデメリットもありますが、それは後でお伝えします。
オーストラリアでオーペア・デミペアをするメリット
この制度は世界のいろいろな国で申請することができますが、私がオーストラリアが良いのではないかと思う理由は、まず安全度が高いということ。
もちろん危険な場所はありますが、そういうところをホストに聞いておいて避けることでいきなり銃で撃たれるということはありませんし、常識的な範囲で行動することでトラブルに巻き込まれる可能性も低い国です。
いや、本当にいい国なのです。
そういうオーストラリアでオーペア・デミペアをするメリットをいくつか挙げてみたいと思います。
①英語で話す機会が自動的に持てる!
たいていワーキングホリデーに行き、滞在しようと思えばユースホステル、バックパッカー宿のような安宿やシェアハウスのようなところになります。
安宿は危険なことがありますし、いつも人が入れ替わります。シェアハウスは現地の人は多分借りないのでオーストラリアに同じように来ている他国の人が借りているでしょう。
私の知り合いなんかはシェアハウスの他の住人が全員韓国人だったということもあったくらいで、帰国時には英語よりも韓国語の方が達者になったという人もいます。
その点、オーペア・デミペアで住み込み生活をすれば、現地のホストの人と話すことができます。
この同じ人と話すというのが英語を話せるようになるまでに意外と重要なのです。
なぜなら、いつも話をする人が変わると言い回しや言葉の使い方が異なり、自分の中で「型」となる言葉がいつまでも生まれないからです。
まずは同じ人と話、その人が話すように話せるようになるのが大事です。
その上で、ある程度マスターしたら殻を破るように色々な話し方を覚えていけばよいのです。

②日本に「英語が話せるようになる」こと以外のものを持ち帰れる
また、同じ人たちと同じ時間をある程度過ごすということは、日本に帰る時に「英語が話せるようになる」こと以上のものを与えてくれるでしょう。
あなたが日本に返った後、オーストラリアのことを思い出す時、その場所のことだけではなく、そこで出会い、共に生活をし、食事をし、笑ったり、時には怒ったりなど、そういった様々な想い出を持ち帰ることができます。
それは、マスターカードのCMじゃありませんが、「プライスレス」なんです。
(私も今でも海外で出会った人たちのことを思い出します。そういう時、胸がきゅっとなります。センチメンタルかもしれませんが、その感覚って大事だと思うのです)
③お金を節約しつつ、他の滞在方法ではできなかったこともできる!
先ほども言いましたが、家賃と光熱費、そして食費(朝・夜)が不要になるだけで、どれだけ助かるでしょうか!
人間は生きているだけでお金が無くなっていくのです。それが物価の高いオーストラリアであればなおさらです。

でも私がここで言いたいのは、節約貧乏みたいな滞在をしてくださいということではありません。
オーペア・デミペア制度を利用して浮いたお金で、通常の滞在方法では消えていくだけだったお金が残ります。それを使って、もっとオーストラリアを楽しむことに使えばいいのです!
お金がなければできない体験ってどこにでもあります。だから、せっかくオーストラリアに行くのであれば、節約できるところはメリットを受けながら節約し、その分他のアクティビティに使いましょう!!
オーストラリアのオーペアのホストの見つけ方
私が調べてみた結果を3つお伝えしますね。
① Facebook
「Au pair in australia」で検索するとたくさん出てきます。
世界中のオーペアホストが見つかります。
③Gumtree
これはオーストラリアの掲示板サイトみたいなもの。
参照:Au Pair ワーキングホリデー③ (”オーペア探し・おすすめ3サイト比較”編)
なに?
・・・そうだね。全部の方法で英語使えないと難しいよね。
しかも、壁は英語だけじゃないのです・・・。
オーストラリアのオーペア・デミペアのデメリット
しかし、どんなものにもそうですが、良い面だけではないのが現状です。
ここではデメリットもお伝えしたいと思います。
CNNがこのような記事をリリースしています。
Majority of au pairs in Australia exploited, study finds
記事を読んでいくと、「オーペアで仕事をしている外国人の多くが、チャイルドケアの仕事の他に家事仕事をするように頼まれている」というレポートがシドニー工科大学と他の大学の調査員によって提出されたそうです。
鋭い質問です。
まあ、家事も普通の量だったらいいのでしょうが、記事ではこのように書かれています。
The report, “Cultural Exchange or Cheap Housekeeper?” released by researchers at University of Technology Sydney and Macquarie University, found that many households tend to “super-size” au pair tasks, without paying extra for their services.
そう。仕事量がドカンと増えるということみたいですね。
調査に対して回答したのがヨーロッパから来ている若い女性がほとんどらしいので、日本人に聞いたら同じかそれ以上の回答が来そうな気も・・・。
冗談みたいだけど本当の話。
本当にそう。つたない英語だからおかしいと思っても何も言えない。相談できる相手もいない。そんなんだったら悲惨です。
だから、私はもしオーペア・デミペア制度を利用するなら安心できる現地の会社が良いのではないかと考えています。しかも、できれば日本人がいるところ。
もちろん「英語は話せば話すほど話せるようになる」のですが、英語初心者の方にとっては現地で「いざとなったら頼れる日本人がいるところ」は安心です。
その点では日本のエージェントは「選ぶ時」には助けになってくれそうですが、でも現地で起こっていることは現地スタッフがいないとどうしようもないでしょう。
だって、日本のエージェントが国際電話でいくらホストに英語で話をしても、現地で身を挺して守ってくれるのにはかなわないですから。
仕事量に対して最低賃金を下回ることも・・・
Given the opaque nature of the job and its connotations of cultural exchange, the report also found that the participants were often working for less than minimum wage.
コミュニケーションが十分できなければ、最低賃金より下で働かされることもあるようです。
今回の記事のまとめ
① オーストラリアでオーペア・デミペア制度を利用しての英語学習はすごく効果的
② この制度を通して、「英語を話せるようになる」こと以上のものも手に入れることが可能!
③ ただし、オーペア・デミペア先は慎重に選ぶ必要がある
少し怖いことも書いたかもしれませんが、私個人としては、たくさんの日本人に海外に行ってもらい、そして様々な文化を体験してきてもらいたいと思います。
でも、それが素敵な想い出になるように、準備はしっかりしていきましょう!!