こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。
今回の記事はアメリカ留学中の高橋奈々さんの寄稿記事第12弾です。
今回の記事はアメリカ留学生活の中で感じたアジアのお話。
海外に行くと、世界には本当に多くの視点があることに気づかされます。
今回奈々さんは何を体験したのでしょうか?
お正月は1月1日って、実は世界共通ではない!
突然ですが、質問です。
お正月は何月何日でしょうか?
“日本人”なら1月1日と答えますよね。
しかし!お正月が1月1日というのは全世界共通ではないのです。
普段わたしたち日本人が使っているには太陽暦。地球が太陽の周りを回る周期が元になって作られているカレンダーを使っています。
その反対が、太陰暦。月の満ち欠けに基づいて一ヶ月が決められたカレンダーになっています。新月の日を一日として、順番に二日、三日と数えていくそうです。
日本でも、昔々、遡ること19世紀(明治時代)までは太陰暦を使っていたそうです。
太陰暦を基に決められるお正月は英語でThe Lunar New Year (ザ・ルナー・ニュー・イヤー)と呼ばれます。
日本語でいう、春節、または旧正月です。
太陰暦は世界的にあまり使われなくなリましたが、ベトナム、中国、台湾、タイ、香港、シンガポール、ラオスなどの地域では、未だに春節を祝う習慣があります。
今、21世紀では、1月1日が一般的なカレンダーで一年の節目になりますが、これらの国では春節を1月1日以上に盛大にお祝いするそうです。
今年の春節は2月5日でした。
太陽暦では閏年を使って1年を365日に調節するそうなのですが、太陰暦だと一月の平均日数が29.5日とずっと少なくなるため、ズレが生じます。
日本で使う干支も、太陰暦からきています。
本年日本は亥年ですが、実は干支を使う他の国では豚年になるそうです。
これは、日本に干支が普及した時に人々は豚に馴染みがなかったから猪を代わりに使ったからとのこと。

豚と聞くと猪よりもコミカルな感じがして、ちょっとした衝撃でした。
さて、クラスメートのアリーンのご両親がベトナム出身なのですが、お母さんが娘のお友達にもと沢山ご飯を作って学校に持ってきてくれました。
日本の豚の卵と角煮、苦瓜にひき肉などの具材を詰めた煮物、(アリーンは苦瓜が苦手なので、ロールキャベツバージョンのものを食べていました。)もち米でできたロールケーキのような主食、お肉やエビのミンチが入った春巻き、などなど、どれもほっぺが落ちるくらい美味しかったです(涙)

(豚肉、豆、もち米がバナナの葉っぱで包まれたこの食べ物は、ベトナムの国旗を表しているとのこと。)
ちなみに、The Lunar New Yearではなく、The Chinese New Yearと言ったところ、(中国中心で物事を考えないでよ!と)ベトナムの友達に怒られてしまいました(^_^;)
それぞれぞれの文化をきちんと尊重しなければいけませんね。反省反省…
日本では関係ないように感じる春節ですが、春節を祝う国の人たちはこの期間を使って旅行を楽しむそうです。近年、耳にするようになった「爆買い」も、春節で休暇中の中国人がこの期間に日本に買い物しにやってお金を使うようになったのがきっかけだったとのこと。
さて、アメリカには色々な人種の人がいるため、記事前半で紹介した国々出身の人は春節を迎えると各家庭で祝うだけではなく、各地でお祭りも行われます。
お祭りでは、獅子舞のようなモノを発見しました。

そこで調べてみたところ、日本の獅子舞は中国からきたものであって、これは獅子舞の原型の中国獅子舞とのこと。
唐草模様のついた布を使っているため、獅子舞は完全に日本のものだと思っていました…。
日本で黒い髪の毛に黒い目、薄いオレンジ色をした人を見かけるのはごく普通のことですよね。
それに比べ、当たり前といえば当たり前ですが、アメリカでは圧倒的に白人をより多く見かけます。
そんなアメリカで参加した祭りはベトナムベースだったので、アジア系の方が沢山いたことがすごく新鮮に感じました。


今私はアメリカに住んでいますが、留学することで外の世界からアジアを感じたり、知ったり、学んだり、できる機会が時々あります。
そうやって自分自身のことや出身国、地域についての知識が増えることが、留学の醍醐味の一つなのではないかと思います。

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