こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。
中学生を教えていて、英語が得意になるか苦手になるかのひとつの大きな壁だなと思っているのが、「英語のスペリング」。
スペリングを覚えるのが苦手か得意かで英語の難易度は大きく変わります。
多くの中学生と関わってきて思うことは二つ。
まず第一に、ローマ字をベースに英単語のスペリングを捉えてしまうことで混乱している生徒が多いこと。
そして第二に、スペリングというか、アルファベットの文字と発音の間には関連性があるということを(意識的か無意識的かは分かりませんが)知っている子はスペリングが得意だということ。
もちろん、あります!
私自身、海外に英語が話せないままに出ていき、そしてひたすら本を読むという環境をクリアすることから気づいたのが、「ん? スペリングと発音って、関連性があるな」ということ。
そこから、知らない単語が会話で出てきても、それを比較的正確に書き写すことができるようになりました。
今回の記事では、この内容についてお伝えしていきたいと思います。
英語のスペリングの覚え方① フォニックスを覚える
実はこの「スペリングと発音の関連性」って、アメリカでは何十年も研究されてきている分野だったりします。
いったい何のことかと言うと、フォニックスと呼ばれているものです。
例えば、こんな本があります。
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両方とも古い本ですが、必要な知識が学べます。
あと、こちらの本は中学生にどうフォニックスを指導するかということが書かれてある本ですが、逆に言えば中学生がこの本から学んでも良いでしょう。
こちらの動画でも基礎を学ぶことは可能です。
フォニックスには一つ一つのアルファベットが持つ音と「ブレンド音」と言われている二つ以上の子音が混ざって発音される音の二つがあります。
また、母音に関しては母音が二つ重なることでこういう音になるというルールもあります。
そのあたりを覚えていく、そして実際使っていくことで、例えば知らない・忘れている単語を読むことができるようになりますし、かつ音を聞いただけでスペリングが正しく書けるようになっていくのです。
英語のスペリングの覚え方② スペリングの規則に慣れる
知識を入れたら次にやることは覚えること。
ただ、特別なことをやる必要はありません。
いつも授業中でしていること、勉強中にしていることに「フォニックス」の視点を入れるだけです。
例えば、教科書を読むという行為。これは授業中でも家で勉強する時もやるでしょう。
ないしは問題集を解くという行為。これもよくやりますね。
こういう時に、フォニックスの知識を意識しながら読んでみてください。
すると、そこに今まで見えていなかった規則が見えるようになってきます。そこには法則性があるのです。
これが見えるようになることで、スペリングはだいぶ楽にできるようになるでしょう。

英語のスペリングの覚え方③ スペリング力の鍛え方
上記のフォニックスをマスターし、そしてスペリングに慣れてきたという仮定の上でお話をします。
英語のスペリングは一度に100回書いても覚えられません。
重要なのでもう一回。
英語のスペリングは一度に100回書いても覚えられません。
脳の構造上、一回に何回書いても覚えられないというのです。
じゃあどうすれば良いかというと、複数に分けて覚えることをおススメします。
例えば、こんな感じです。7回くらいに分けて覚えます。
苦手な単語がある場合、このようにして覚えましょう。
最初はその時。まず単語のスペリングを覚えます。
二回目はそれから3時間後。スペリングを覚えているかチェック。
三回目は寝て起きてから。スペリングを覚えているかチェック。
四回目は3日後。まだ自分は覚えているのか?
五回目は1週間後。忘れていないかをチェックしましょう。
六回目は2週間後。
七回目は1ヶ月後。ここまで来て覚えていたら、一生忘れないでしょう。
そういうことです。
ひとって一回にたくさんやっても覚えないのです。だから、脳を刺激する為に日にちをあけてその知識を思い出す。
そうするとグッと覚えられるようになるのです。
さらにこの上で、こちらの記事の内容を実践したら・・・ほぼ間違いなくスペリングで苦労することはなくなるでしょう!

この記事があなたの英語のスペリング力向上にお役に立てばうれしいです。^^
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