こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。
今回の記事はアメリカ留学中の高橋奈々さんの寄稿記事第10弾です。
今回の記事は前回に引き続きメキシコの記事!
教科書やテレビでは伝わらない生のメキシコの情報を奈々さん視点で紹介してくれています。
あなたの知らないメキシコ5選
回の留学体験記に引き続き、メキシコでの体験記です。
食べ物やクリスマスなどにとどまらず、メキシコではカルチャーショックの連続です。
教科書やテレビだけでは知ることのできない、現地での「生」の経験をみなさんとシェアできればと思います。

1. おもてなし精神がすごい
メキシコで日々感じるのは、現地の方々のおもてなし精神です。個人的には東北人に似ているおもてなし精神があるように感じていました。
また、食べ物や飲み物が欲しくないかなど常に気にしてくれ、そのホスピタリティーに圧倒され申し訳なくなるくらいでした。
ちなみに、同じラテンアメリカでもアルゼンチンは京都の人のような人柄を持っているようです。というのは、「お腹が空いてない?」「もっと食べたらいいんじゃない?」「飲み物はいらないの?」と聞いておきながら、内心は「もう食事は終わりにしよう」と暗に示しているそうです。
もちろん、メキシコやアルゼンチンの人全員が全員そうではなあと思いますが、国は違えど日本と共通点があるのがおもしろいですね。

2. 食事は1日5回!?
まず朝食でコーヒーと一緒にパンやフルーツを食べます。そして11時〜12時頃になると軽食が出てきます。そしてお昼を過ぎた2時〜3時頃にまた軽食。
ここまでですでに3回の食事を取っていますが、さらに5時〜6時頃に夕食、そして寝る前にまたコーヒーやスナックを取ります。
最初はぶくぶく太ってしまうのではないかとビクビクしていたのですが、前の記事でも書いた通り、食事がシンプルなことに加え主食がトウモロコシでできたトルティーヤという薄い皮なので、お米やパンよりも炭水化物っぽくなく最終的にはバクバク食べてました(笑)
ただ、常に食べ物を勧めてきてくれるので、「今は大丈夫です。」と言うと「私はいらないか聞いているのにあなたはいらないのね…。」と言われ微妙な雰囲気になってしまうことも。
そこで発見した食べ物を断る最強の言葉は”Estoy llena” (エストイ ジェナ)、「お腹いっぱい」という意味です。これを言うとメキシコの人は安心してニッコリ。「よかったよかった」と。

3. バスがファンキー
走行中に立てば危ないと注意されそうな日本やアメリカのバスですが、メキシコではそんなこと御構い無しです。
走行中に次のバス停に着いていないにもかかわらずドアが急に開いて開きっぱなしだったり、物売りが急に飛び乗ってきて食べ物や飲み物を売り始めたり、降りる時は急いで飛び降りなきゃ発車してしまうなどなど…。
それでも事故がないのは常に注意深くなるからなのでしょうか?
ちなみに、メキシコ滞在中、車やタクシーに4人乗りのところを最大7人で乗ったりと、交通事情はクレイジーでした(爆)
それはさておき、バスの装飾もそれぞれ違います。
例えば写真のようなすごいアメリカンなバスに遭遇しました。日本だと広告や企業が宣伝するための放送が目立つバスですが、運転する人によってミュージックや雰囲気が違うメキシコのバスは乗ってるだけでアドベンチャーです!

4. ラップの代わりに布
日本では当たり前に使われるラップをメキシコでは一度も見かけませんでした。
というのは、ラップの代わり食べ物を覆う用の布を使うのです。これだと洗って何度も使え、使ってすぐゴミとして捨てられることもありません。
コカコーラのペットボトルも飲みおわって商店に持っていくと安くコーラが買えたりするなどエコなことが生活の一部になっていることに衝撃を受けました。


最近では先進国でプラスチックを減らす運動が始まったり、日本では「もったいない」という言葉がありますが、メキシコではそのような言葉や運動がなくても物を大切にする文化が根付いていたため、なんだか情けなくなってしまいました…。
5. ロングバケーション
12月12日から1月6日頃まで、特に12月中は毎日がパーティー期間です。
メキシコでは2、3週間の休暇は当たり前だそうで、この期間は親戚同士の間でしょっちゅうパーティーがあります。まるで毎日がパーティーで、家族との時間をとても大切にすることに私も安心感を覚えました。
びっくりしたのはほとんどの食べ物がいつも手作りだということです。日本ではパーティーというと誕生日とクリスマスくらいで、スーパーでチキンを買ったりスイーツを買ったりすると思います。しかし、メキシコでは1つ1つの料理に真心がこもっています。

余談ですが、道端などで売られているトウモロコシのちょっとした屋台で買う食べ物はすべて手作りで、チェーン店のレストランやコンビニで買う食べ物より遥かに安く美味しいのです。
しかも外れなし。もし南米に行く機会があったら試してみてほしいです!
ハエなどの虫があちこちにいたり、野良犬がそこら中にいたり、日本ではあまり見ない光景を目にしたことに最初は衝撃でした。
しかし、スーパーの代わりに近所に点々と商店があってそこで買い物をしたり、親戚皆で食卓を囲んだりと、きっと古き良き昭和はこんな感じだったのではないか、と想像していました(笑)
メキシコの方はとても包容感があり、言葉がそこまで話せない私にも家族のように接してくれました。
事実として国が貧しくても人の心は本当に豊かです。
アメリカとメキシコの間で壁を作ると騒がれていたり、マフィアの抗争があると言われているから危ないと言われているメキシコは、実は愛で溢れている国でした。


(次の記事はこちら)

(一番最初の記事はこちら)
