こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。
本日中学3年生にこのような相談を受けました。
定期テストの点数の平均が20点に行かないのですが、高校受験に向けて何をしたら良いでしょうか?
私は中学生から「英語が苦手だ」と相談を受けた時に必ずやることがあります。
それはどのレベルで苦手と言っているかのチェック。英語力チェックです。
それは、一言で「苦手」と言ってもレベルが違うということ。
例えば、平均70点でも全体的に点数が取れる子はそれで「苦手」と言います。
多いのは平均で50点前後の子。
だから、「苦手」と言ってもそこには様々なレベルがあり、それに応じて適切なアドバイスをしないと点数は伸びません。
そこで、この記事では「平均点が20点以下しか取れていない」という中学3年生向けに、高校受験までに何ができるかについて集中してお話をします。
もちろん、中学1年生や2年生でも「平均点が20点以下」の場合は役に立つ内容ですので、ぜひ読んでみてくださいね。
定期テストの平均点が20点の中学生がやるべき3つのこと
これからやってもらいたいことをステップとしてお伝えします。
①アルファベットを覚える
そこからです。
なぜかというと、20点以下ということはほとんどの場合、26文字の小文字をはっきりと覚えていません。ほとんど書けるけど、一部書けないのがあるという状況です。
だから、まずは26文字の小文字をすべて覚えましょう。
そこが第一です。
経験上、アルファベットが完璧に書けるようになるだけで5~10点は上がります。
②英文が読めるようになる
これは、平均点が40~50点以下の中学生に多いのですが、彼らは英文を読めません。
なぜなら、教科書にフリガナを振ってしまっているからです!
教科書にフリガナを振るとどうなるかと言うと、教科書を読む時は英語を読んでいるふりをして実際はフリガナ=日本語を読んでいるという状態になります。
だから、いくら教科書を読んでも英語が読めるようにはなりません。
だから、「英文を読めるようになる」、これだけで10~20点、下手をしたら30点くらい点数がアップします。
なぜなら、英文が読めなればテストに出てくる英文の意味を理解できるはずがないので、そもそも点数を取れる道理がないのです。
だから、読めるようになることが次に重要なのです。読めないと次のステップにすすません。
そう。
例えば、フランス語を読めない人がフランス語の試験を受けても点数を取れるはずがありません。例え単語の意味を知っていたとしても、読めて、その読んだ単語と頭の中にある単語がつながらなければ意味が分かりません。文法も一緒です。
だから、読めるようになるというのはとても大事なのです。
本来であれば「フォニックス」を覚えるのがベストです。
「フォニックス」に関する詳しいことは下記の記事に書いてあります。

これをもっと発展させるとしたら、下記の記事でお伝えした「読み方」をマスターしましょう。

でも、今回は相談者が中学3年生で、かつ高校受験対策ということだから時間がありません。
そこで、2ヶ月でできるだけ読めるようになる方法を彼には伝えました。
まず、自分の学校で使っている教科書に応じた「教科書ガイドCD」を準備します。
このあたりの公立中学校で使われているのは「New Horizon」なので、これ。
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一年生と二年生のを準備します。
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その上で、一年生と二年生の時に使った教科書を引っ張り出してきて、下記のように練習をしましょう。
① CDを流して聞く。
② 真似をして大きな声で音読する。
③ 自分一人でも(CDがなくても)読めるようになるまで繰り返す。
もし教科書にフリガナを振っていたら消してください。
その上でこの①、②、③を繰り返すことでだんだん読めるようになりますよ!
注意するポイントは、「アルファベットと音の関係性」を頭の片隅で意識すること。
これを意識しながら読む練習をし続けることでだんだんと英単語が読め、英文が読めるようになります。
いいところに気が付いたな、ゴリ! その通り。この方法で実践を通して「フォニックス」を学べます。
これは私自身が海外で英語と格闘していた時に「フォニックス」という知識がなかったにもかかわらず、「法則性がある」ことに気づいていた経験から言えます。知識がなくても経験がそれを補ってくれると。
それは、3年生までやると時間がかかるから。時間に余裕があれば3年生まで進めても良いですが、とりあえず2年生まで先ほどのやり方で読めるようになれば、3年生の英文も読めるようになります!
時間的には一日に最低45分は音読する時間を作りましょう。
そして一週間に一回だけ休んでも良いでしょう。休むことで音読して学んだ内容は脳に定着しますので。
③英文法を一年生からやり直す
ここまで出来たら、英文法を一年生からやり直しましょう。
おススメはこちらの記事で紹介した本。

コンパクトにまとめられています。
アルファベットが分からない、英文が読めない、そんな状態なのに英文法を一から学びなおしても高校受験でいい点数はとれません。読めない状態で、文法や単語の意味が分かっても仕方がないからです。
英文法や英単語の意味が分かるというのは、試験においては読めることではじめて活きてくるのです。
だから、平均点が20点以下の場合、
長文、熟語、慣用句は後回し
というのは頭の中に入れておいてください。
ここから入っても点数が上がらず、難しくて挫折しますよ!!
単語は英文から覚える
もうひとつ、高校受験に定期テスト平均点が20点以下の中学3年生が今から対策をするとしたら、このアドバイスをします。
単語は単語帳で覚えてはいけません。
単語帳で覚えた英単語は、実際使おうと思った時に使えません。
「生きた形」として覚えられていないからです。
だから、教科書を音読する時にその単語が「どう使われているか?」も後々意識して読むようにしましょう。
そうすることで文章の中でどう使えばいいのかが分かるようになりますよ。^^
この記事が高校受験に悩む中学3年生に届きますように!!