こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。
私が運営している英会話教室には様々な生徒さんが英語を習いに来ています。
その中にはすぐに教わったことを覚えれる子もいれば、なかなか覚えられない子もいます。
ある生徒さんがなかなか覚えられないという時、私たちはご家庭での学習をお願いしております。
たいていの場合、その結果覚えるスピードは上がっていきます。
しかし、「どうやって教えたらいいか分からない」という声も良くいただきます。
そうなんです。だから、「教え方が分からない」ということは当然で、そのことで落ち込んだりしてほしくないと思っています。
英語に限らずご家庭で勉強を教えようとすると、なかなか言うことを聞いてくれないとか、教えても覚えてくれないとか、とことん抵抗されるとか、そういうこともあると思います。
でも、英語を話せるようになるレベルまで教室でなってもらうには、どうしても越えなければならないところであるのです。
だから、この記事では「どのように教えたら良いのか?」というのをお伝えしたいと思います。
でも具体的に「文法がこう、単語がこう」とかいう話はしません。
それは今回の記事でお話する内容をお子様が身につければ自分でできるようになるからです。
なります(キッパリ)。
でも、「教えられている」という風に考えているとそうはなりません。
そのあたりも詳しくお話しますね。
子供が考える力を身につけるには、考えるという行為をたくさんすることが必要
まず一番最初にお伝えしたいのが、「やらないことは伸びない」ということ。
下記の記事でもお伝えしましたが、私たちの英会話教室は「英語が話せるようになる」ことを目的とした教室です。ではどうすれば英語を話せるようになるかというと、英語を話すことを続ければ英語で話せるようになるのです。

アホみたいな話ですが、日本人が英語を話すことができないのは、英語を話さないからです。
誰でも英語を話すということを続ければ、話せるようになるのです。
留学したり海外に行って英語が話せるようになるのはなぜでしょうか?
英語を話すからです。
海外に行っても英語を話せるようにならないのはなぜでしょうか?
英語を話さないからです。
実際、私がオーストラリアにいた時、1年ワーキングホリデーで滞在した結果、話せるようになった人もいましたが、全く話せない人もいました。
話せるようになった人は「英語を話す環境」に自分を追いやっていました。
話せるようにならなかった人は日本人とばっかりつるんでいました。
そこから、英語を話せるようになるには「どこにいるか?」が問題じゃなく、「英語を話すか話さないか?」が問題なのだと気づきました。
これは私の教育の根本的な考え方となっています。
ということは、「考える力」を育てるには、「考える」ことをたくさんしてもらうということが大事だと分かります。
英語を話さない人が話せるようにならないように、普段考えない子供は考えるようになりません。
だから、考えてもらうように指導していくことが大事なのです。
英語学習を通して考える力を育てる方法
例えば、今目の前にアルファベットを順に書けない生徒さんがいるとします。
その時、ただ「頑張って書きなさい」というのは指導ではありません。
もしあなたのお子様が「アルファベットが書けない」という場合、このように聞いてみてください。
まずは本人が書けるようになりたいかどうかを確認します。書きたいという気持ちがまず大事なのです。
何が分かって、何が分からないのかを本人にも理解してもらいます。
ここで、「書けないのは書いて覚えればいいのよ!」とか言わないでください。代わりにこう聞いてみてください。
ここで「たくさん書く」という答えがでたらそうしてもらえばいいですし、他のアイデアが出てもOKです。ポイントは自分で考えてもらうこと。親が答えを与えてはいけません。
もしアイデアが出なければこう聞いてみましょう。
そして、これは重要なのですが、「できるようになりたい日付」を決めます。
ないしは、「いつまでできるようになりたい?」と聞いても良いでしょう。
そして実際やってもらう。
そして「その日」が来たら、できるようになったかどうかを見てみる。
その結果できていたら一緒に喜びましょう。^^
できていなかったら、怒る必要はありません。こう聞いてください。
そうやって繰り返していくと、やり方がよほど間違っていなければその蓄積によりほとんどのことができるようになるでしょう。
できるまでやれば、いずれはできるようになります。
信じて、本人に質問をして、本人が決めたことをやらせてみてください。
保護者の方にやってもらいたいのは、「その日までやると決めた日」のスケジュール管理のみ。その日が近いからと言って急かす必要もありません。「もうすぐ●日になるよ~」と教えるくらいでOKです。
こうして少しずつ「自分で考える経験」を積み、その結果「やれば結果が出る」ことを学んでいくと、考えることで自分が得たい結果を得られることを学んでいきます。
私も親だから分かりますが、教えたくなるんですよね。
でも教えた答えって、英語もそうですが、本人の身になりません。
だから、教えたい気持ちは我慢して、「考えてもらう」ようにしていきましょう。
「分からない」と聞かれても、「じゃあどうやったら分かると思う?」と逆に質問しましょう。
もしかしたら子供は最初「うちの親は何を聞いても教えてくれない」といじけるかもしれません。
でも、大人になった時に感謝するはずです。「あの時教えてくれなかったのは、こういう理由からだったのか!」と。