英語教育

【質問箱】中学・高校で6年英語を勉強しても日本人が英語を話せないのか?

こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。

今回の記事では読者質問コーナーに寄せられた下記の質問に回答していきたいと思います。

今回の質問は大人の方であれば多くの方が持つ疑問であり、かつ今まさに中高生の方にはタイムリーなお話だと思います。

また、これから英語を習わせたいと考えている保護者の方も是非ご覧ください。

 

なぜ日本人は中高と6年間英語を勉強しても、英語力が伸びないのか?

質問箱に頂いたご質問がこれ。

義務教育において最低でも6年間は英語を勉強したのに、日本人の英語能力が向上しないのは何が原因だと思いますか?

Peing質問箱に寄せられたご質問

これに対して、私はこのように回答しました。

これはすごく単純で、学んだ(ことを)使わないからです。 英語はスポーツと考えれば分かりやすいのですが、スポーツが上手になるには競技のルールを覚えて、体の動かし方を学び、その動きを繰り返し練習して上手になります。 英語も同じす。

「Peing質問箱」では解答文字数が239文字までと制限されているので言葉足らずなところがあると思います。

そこで、この記事でもう少し深くお話をしていきたいと思います。

(なお、「日本人の英語能力が向上しない」という質問内容を「英語の総合力」、特に「話す力」ということでとらえて回答しています)

 

英語はスポーツと一緒

まず、多くの日本人が勘違いしていると思うのが、英語は勉強する教科だと思っているということ。

確かに5教科と言えば国語・数学・理科・社会・英語ですので、英語を「国語・数学・理科・社会」と同じ系列に入れたくなる気持ちは分かります。

でも、違うのです。

英語はスポーツと一緒です。

具体的にどういうことかを説明していきますね。

 

まず、「英語の総合力」は下記の図で表すことができます。

英語を話せるようになるということ.英語脳

角が丸い四角で囲まれている「聞く・話す・読む・書く」というのはスキルです。これはそのスキルを使えば使うほど伸びます(ひとつを伸ばすと他のも引っ張られます)。

楕円で囲まれている「文法・発音・単語力」は学習することで伸ばせます。

幼児や小学生低学年が英語を話す国に行って英語漬けになれば別ですが、中高生が英語を学んでいこうとした時に最も効率的な覚え方の順序は下記の通りです。

① 英語の知識をつける(文法・発音・単語力)

② つけた知識を実際使いスキルを伸ばす

もし今までにスポーツをやってきた人であれば分かるはずです。

例えば、私の教室には高校で甲子園に行った元野球部部員が通ってくれていますが、彼が最初に来た時にこのような話をしました。

私「英語はこのような順で覚えていくんだ。これは野球を覚える過程に似ていると思わない? 例えば投げるという動作ができるようになるにはどうしたら良いか? 投げ方のフォームを理解しないで投げられるようになる?」

彼「なりません」

私「じゃあ逆に、投げ方のフォームを理解したけど、練習しないで投げられるようになる?」

彼「なりません」

私「たぶん、どう投げたらいいかという知識をまず身につける。そしてそのように投げられるようにたくさん練習する。そうやってうまくなっていくんじゃない?」

彼「そうです」

私「英語もそれと同じ! 英語を話せるようになりたいなら、知識を入れて、たくさん話せば話せるようになるよ」

自分が体験したスポーツに置き換えてみてください。もしくは武道やダンスでもいいでしょう。または吹奏音楽部で楽器を弾くことでも。

きっとみんな同じはずです。

日本人の英語力が伸びない最大の理由は、学ぶだけで使わないからです。

これは間違いありません。

日本人が英語を話せないのは、学んだ知識を話すという行為を通して使わないからです。

【英語学習の真実】

聞けば聞くほど聞けるようになる。

話せば話すほど話せるようになる。

読めば読むほど読めるようになる。

書けば書くほど書けるようになる。

さらに言えば、これらの内容はクロスオーバーします。

例えば、読む力が上がれば話す力、書く力がアップします。

もちろん、それにはただ読むだけではなく実際「話す」「書く」という行為が必要です。

しかし、ひとつを伸ばすと複合的に伸びていきます。

だから私は、日本で比較的にカンタンにできる「読む」ことをおススメしています。いわゆる多読です。

もちろん読み方(どう読むか?)は重要です。それについては下記の記事に詳しく書いてあります。

イメージリーディング
英語のリーディング力を伸ばす勉強法【決定版!】 【中学生の自分に伝えたいことシリーズ3】前回の記事「be動詞と一般動詞の違いを見分ける方法」では中学一年生が間違いやすい文法について、どのように見分ければいいかというお話をしま...

 

使わない英語は覚えない

ここまでお伝えしてきてピンと来る方もいるかもしれません。

中高と英語を勉強しても英語を使うレベルにまで日本人が引き上げられていない理由は、単純に使わないからです。そしてその理由は、学校で使う場所を作らないからです。

中学で文法を習うのは重要だと思います。なぜなら、それは基礎中の基礎だからです。

でも、高校で習う文法は使うシーンが限られてきて、ほとんど使わない文法というものもあります。また日常生活で使わない単語もたくさん出てきます。

使わない英文法・英単語は覚えるのに非常に苦労します。

なぜなら、人間の脳は一回でモノを覚えられるようにできていないからです。

何回も繰り返し触れてようやく定着していきます。それなのに、日常でも触れない。使われない。日本語でだって使うかどうか怪しい英文法・英単語を覚えさせられても、覚えられないというのです。

一度試験の為に覚えても忘れてしまう・・・。

これでは英語を何のために勉強しているのか! という話になります。

定期考査の為の勉強になり下がってしまっているのが現状ですね。

これでは学校教育を通して英語力にブレーキを掛けているようなものです。

非常にもったいないと私は思います。

 

英語を使っていくには? → 好きなことを英語で学ぼう

といくら憤っても、なかなか学校教育を変えることはできないでしょう。

そこで、私が現役の高校生、そして大学生や社会人にお伝えしたいのが、これ。

自分で英語を使う場所を作ろうぜ!

ということ。

待っていても周りがそれを作ってくれるとは限りません。

だから、自分で作り出すのが一番。

「でも自分で作り出すといってもどうやって・・・」と思いますよね?

皆さんはラッキーな時代に生きています。今なら、インターネットがありますのでこれを活用しない手はありません。

例えば、あなたがドラムを好きだとする。

ドラムを打っている時間が幸せ、ドラムがうまくなる為ならどんなことでも頑張ります!

そんな人だとします。

そうしたら、「ドラムがうまくなる方法」というのを英語に訳して、検索してみます。

例えば、「How to improve drumming」と訳したとして、それでGoogleで検索してみます。すると・・・こんなサイトが出てきます。

8 Ways to Be a Better Drummer

そのうちの一文を引っ張ってみましょう。

1. Develop Muscle Memory
Don’t take the basics for granted; make sure you learn your paradiddles (basic beat drum patterns). Play with your eyes open for 20 minutes, and then close your eyes and get your snare drum hand in sync with your metronome or click. Visualize your kit in your mind, think of it as an extension of your arms and legs. When you practice with your eyes closed, you develop muscle memory in your arms, legs, feet, and hands.

どうです? それほど難しくないでしょ? 中学生レベルの文法力と少し分からない単語を調べれば意味が分かるはずです。

好きなことだから、日本語でも知識があることだから、「なんとなくこう言っているな」というのが分かるはずです。それが大事なんですね。

好きなことだから知識がある。知識があるから、なんとなく分かる。その上で知っている文法と単語力を駆使して理解しようとする。すると、「やっぱりそういうことだったんだ!」と分かる。

これ、「使っている」っていうことですよね?

あとはもしこれが個人のサイトであれば、記事にコメントしても良いですし、本人のSNSアカウントが分かれば例えばツイッターなどでフォローし、コメントしたりしても良いですよね。

それに返事が返ってきたらうれしいですし、そうやって生のやり取りができます。

 

すると、ある時に気づくんです。

「あれ、今私、英語でやり取りしている?」

 

そして自信がつけば、もっと深い話をしたくなって英語を勉強したくなります。そうしたら難しい文法も分かるようになっていくのです。そして、分からない表現が出たらそれを自分で調べ、そして次に使ってみたくなるのです。

 

(この件に関しての詳しい内容はこちら↓↓)

英語を覚えたければ、英語を絶対勉強するな!
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【提言】日本人が英語をもっと話せるようになる為に

ということで、日本人が英語をもっと話せるようになる為に提言を最後にしたいと思います。

 

まず第一に、高校の授業は文法指導じゃなくて、「英語を使う」ことを徹底させてみるということ。

良いんですよ、難しい文法なんて教えなくて。生徒たちが自分たちで学びたいと思う時に教えれば。

わけわからないのに無理やり教えても反発されるだけです。ないしは「与えられたものをこなすだけ」の人間になっていしまいます。

これじゃつまらないし、将来が不安。

単純作業だけの人材はどんどんAIが仕事を奪っていくでしょう。

ホワイトカラー業務用ロボット「RPA」の発達により、オフィス業務の単純作業がなくなる?こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。 業務用ロボットというと思い浮かべるのは、ほとんどの人の場合工場などで働く...

 

とは言っても、なかなか公教育を変えるのは難しい。

だから、第二の提言としては、一人一人が個人でできることをやりましょうということ。

熱狂できることを持ちましょう。何かに興味を持ってみましょう。

そしてそれに詳しくなって、そのキーワードを英語にして、英語のサイトや動画を見てみましょう。

好きなことだから続けられます。

ゲームだっていいんですよ。

うちの息子や知り合いの息子は世界中の人とオンラインゲームでつながり、英語で会話をしてチームを組んで何かをやっています(たぶん戦いに行っている?)。

英語学習が続かない! という人が英語学習を続けられるようになる方法英語学習。 これほど多くの日本人が「英語を話せるようになりたい!」と学習を開始し、そして挫折しているものはないでしょう。 と...

 

今回の話は、

1)英語を話せるようになるには使うことが一番大事

2)使う為に自分が元から好きなものを英語で触れてみよう!

というお話でした!!

 

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