こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。
業務用ロボットというと思い浮かべるのは、ほとんどの人の場合工場などで働くいわゆるブルーカラーの仕事を行うロボットではないでしょうか?
ブルーカラー(英語: Blue-collar; Blue-collar workers, Blue collar workers)とは、賃金労働者のうち、製造業・建設業・鉱業・農業・林業・漁業などの業種の生産現場で生産工程・現場作業に直接従事する労働者を指す概念である。広くは技能系や作業系の職種一般に従事する労働者で、肉体労働を特徴とする。対義語はホワイトカラーである。
ブルーカラーは「青い襟」の意で、肉体労働に従事する労働者の制服や作業服の襟などが青系であったことがその語源となったといわれる。
しかし、世の中にはホワイトカラーの仕事を行う業務用ロボットも出てきているのです。
ホワイトカラー(White-collar、白い襟のこと。色を意味するcolorではない)とは、一般には頭脳労働をする人、もしくは背広・ネクタイ姿で仕事をする人(総合職)のことを言う。対義語には肉体労働者を指すブルーカラーが挙げられ、関連語にはサラリーマンが挙げられる。
つまり、今会社でサラリーマンとして働いている人の仕事の多くが「RPA」を会社が導入することで、「やらなくてもいい仕事」になってしまう可能性があるのです!
今日の記事では、このことについて少し詳しく見ていきたいと思います。
Contents
今後はこうなる ①ホワイトカラーの仕事もロボットが代行する時代に
NPO法人プレネット21の瀬本博一氏は雑誌コロンブス2018年10月号でこのように語られています。
時給100円で既存社員の何十倍もの業務を24時間行い、ミスもしなければ残業代もいらず、文句も言わなければ退職もしない優秀な人材。しかも、社会保険に加入させる必要もない。そんな人材がいれば、どの会社も欲しいと思うだろう。RPAと呼ばれるロボットがそれだ。
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RPAの詳しい内容については、下記の記事が詳しいのでご参照ください。
今さら聞けないRPAの基本 | AIとの違いやメリットを解説
カンタンに言うと、プログラミングをする必要がなく、新人社員をトレーニングするような感覚で業務内容を教えることができ、人工知能により成長もしていくというロボット。
RPAはマニュアル化できるような仕事はかなりの範囲で対応できるので、特にデスクワーク系の仕事は会社側の費用対効果の関係上どんどんロボットになっていくだろうと予想されています。
アメリカでは2015年くらいからパワーワードとしてRPAが現れ、かなりの分野で活用されているようです。
驚くべきことに、瀬本氏曰く
すでに国内でも2017年時点で14パーセントの起業が導入しているという。
とのこと。
知らないだけで、どんどんホワイトカラーのロボット化は進んできているのです・・・。
今後はこうなる ②ホワイトカラー人材を図るものさしが変わる
瀬本氏はさらに、過去の優秀なビジネスマンはパソコンでつぎつぎに書類をミスなく仕上げていく人というものだったが、このような人材は不要になると警鐘しています。
そして、今実際RPAの導入を始めている中小企業で問題が起き始めていると。
それは何かというと、
単純業務をRPAに任せることで、従業員は人にしかできない共感力、想像力、ヒアリング力、コンサル力などが必要とされる業務に注力できるようになった。
そこで、これまで優秀とされていた人材に付加価値の高い仕事に注力してもらおうとしたのだが、彼らにはそれができなかったのだ。
という問題。
付加価値の高い仕事というのは「やれ」と言われて一朝一夕でできるものではありません。
上記の瀬本氏の言葉をかみ砕いて言うと、
顧客の抱えている問題に対して親身になること
顧客が望むものを得ることのできる情報から推測すること
顧客の話に耳を傾けること
ある分野において専門家ではない顧客に対して、上記3つのことから彼らが得たいものを得られるような提案ができること
こう言ったことができることが求められるようになってきたのです。
しかし、こういう能力は普通に学校生活(勉強・部活)をしているだけでは身に尽きません。
それでは、特に今中高生の子供たちはこういう能力を伸ばすために何ができるのでしょうか?
RPAが普及する時代に子供たちは「今」何をすべきか?
私が考える「中高生がこれらの能力を伸ばすためにすべきこと」は、下記の3つ。
1)様々な経験をさせてあげる(特に自分たちで何か商売をさせてみる)
2)こういうテクノロジーに左右されない側、活かす側に立つ
3)発信力を身につける
それぞれ詳しく見ていきたいと思います。
1)様々な経験をさせてあげる(特に自分たちで何か商売をさせてみる)
共感力、想像力、ヒアリング力というのは同じ場所に毎日行って、同じ人とばかり接していても育ちません。
自分たちとは違う考え方をする人がいること。
そういう人たちとうまくやっていくにはどうしたら良いか。
そういう経験を通して磨かれていくものです。
通常学校生活では自分と同じような人たちとしか会いませんし、話しません。でも世の中にはたくさんの人たちがいて、それぞれが大事なものを抱えて生活しています。
そう言ったことを知っていくことはとても大きな経験になるでしょう。
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また、重要なのはそれらを総合した形での「提案力(コンサル力)」を高めること。
これを最も効果的に行うには、何かしらの事業を小さく行うことが最も有効です。
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2)こういうテクノロジーに左右されない側、活かす側に立つ
例えば、
・経営者
・研究者
・RPAを開発する企業で働く
など。
テクノロジーに対抗するというのも一つの手ですが、それを活かす立場に立つというのも一つの考えです。
3)発信力を身につける
今すぐ気軽にできることとして、何かしらの発信をしてみる、というのは良いでしょう。
私は中学生の息子に「本の書評記事」を書くことを勧めています。
実際書いていますが、確かにまだまだです。
しかし、記事を書く時は、その本を「誰に」「どのタイミングで」「どういう状況で」「どういうふうに」読んでもらうと良いかかを考えてもらうようにしています。
その本がどのような人の役に一番経つかを考えることで、その本が解決できる問題を抱えている人について考えられますし、その人がその問題を解決することでほしいものって何だろうと考えられます。
そして提案力も・・・。
この場合、本をその記事を通して買ってもらえば、十分それが読者に届いたということになります。
結果を見ることができるのです。
今回の記事では、ホワイトカラー業務用ロボット「RPA」の発達によりデスクワークがなくなっていく時代に子供たちは何をしたらいいのだろう? ということを中心にお話しました!