こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。
「ワーカホリック」
この言葉の響きはとても良くないものとして認識されていることが多く、一般的には「ワーカホリックは不健康」とまで考えられています。
もともと言葉自体が「アルカホリック(アルコール依存症)」から来ているだけあって、良くないというイメージが付きまとっています。
色々な考えがあると思いますが、今日はアメリカのペンシルバニア州にあるワートン大学のこちらのサイトからこの問題について考えてみたいと思います。
The Truth About Being a Workaholic: Why It Isn’t Always Bad for You
ワーカホリックの人が自分の健康に与える影響
“Beyond Nine to Five: Is Working to Excess Bad for Health?”というタイトルの記事を見ると、Fraser大学とBenjamin Uhrich氏がある大きな国際的フィナンシャルコンサルティング会社の763名の従業員にアンケートを取ったところ、下記のことが分かりました。
アンケートで長い時間働いて、自分でワーカホリックだと思っている人は、メタボリックシンドロームに罹ってしまうより高い危険性を持っている。
「メタボ」という言葉は、テレビや新聞、インターネットで良く見かけると思います。
メタボは、メタボリックシンドロームの略で、内臓脂肪が多くて糖尿病をはじめとする生活習慣病になりやすく、心臓病や脳などの血管の病気につながりやすい状況をいいます。
具体的には糖尿病の境界型や、高血圧、脂質異常症、肥満などは、糖尿病の発症や心臓や血管の病気につながりやすく、こうした生活習慣病の前段階を包括して、メタボリックシンドローム(メタボ)といいます。
車社会やデスクワークが中心で運動不足となり、栄養が豊富な現代において、メタボの人が増えていることが問題となっています。
調査員たちはアンケートの他に会社が行った従業員の健康調査や個人的な記録も観ることができたようです。
しかし、ワートン大学のプロフェッサーNancy Rothbard氏は、アンケートの結果が従業員が感じる症状だというところに疑問を持ちました。
彼らは頭痛や不眠症、ストレスなどを訴えたのですが、実はこの調査では医者によって実際に数値を図って得たものではなかったのです。
Nancy Rothbard氏の調査で分かったこと
ここで出てきたのは、確かに長い時間働くこととワーカホリックはしばしば同じ意味となるけれども、長い時間働く人すべてがワーカホリックではなく、すべてのワーカホリックの人が長い時間を働くわけではないことです。
さらに、ワートン大学の調査員たちが発見したことがあります。それは単純に長時間労働がそのまま不健康につながるということではないということでした。
長時間働いたとしても、夜寝て「リチャージ」できる人は健康のリスクがないと出たのです。
しかし、長時間労働をしている人が同時に脅迫的な精神状態で仕事をした場合、メタボリックシンドロームの危険度を著しく向上させたという結果が出たのです。
Ten Brummelhuis commented in an Academy of Management Discoveriesのインタビューでは、このように言われています。
もしあなたが長時間働いていて、そして仕事に対する脅迫観念を持っていたら・・・その結果、仕事についていつも心を支配されていて、そこから逃れられなく、あなたの仕事に対して反芻し続ける為に寝ても眠られない。それが、長時間労働である。
ハッピーな気分で仕事をしているか、アンハッピーな気分で仕事をしているか
この記事でより面白いところ、調査員たち自身も面白いと感じたのは、同じワーカホリックのグループでも、同じように長時間働いて、そこからいかなる時でも逃れられないという状態でも、全く異なる結果が表れたというところです。
同じワーカホリックでも、仕事に対して「やらされている感」があり、したくないことをしているという場合はメタボリックシンドロームになりやすくなります。
しかしながら、ワーカホリックでも仕事に対して心の底から興味があって、自分の仕事をうまくこなす為に時間が掛かる為に結果的に長時間働いているという場合、健康には全く影響がないというのです。
後者の人たちにとって、長時間労働、仕事に対して自らを追い込むこと、自分の仕事に就いていつも考えること。そういったことは全く健康を悪化させないそうです。
彼らはワーカホリックではない従業員と比べても、健康のリスクは一つも高まらないという結果が出ました。
これをもっと簡単に言うと、仕事をしていてハッピーかどうかということ。
ハッピーと言うのは単純に嬉しいというのではなく、その仕事にコミットすることによって、自分の成長が感じられたり、顧客に喜んでもらえたり、そういうことを本当に楽しめるかどうかということ。
仕事をすること自体が「楽しい」と言える人は、仕事をいくらしても、仕事がいつも頭の中にあっても健康には影響がないのです。
私はそんな仕事に出会えて本当に良かったと思います。
あなたはそんな仕事を今していますか?
とは言っても体を鍛えることも大事。そういう時は筋トレがおススメです。
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