こんにちは! 鈴木貴之(@takahanalee)です。
今回の記事では、中学生が定期テストの結果を次に活かし、三年間を通して学力を向上させていく為に必要な「ステップ」についてお話をしたいと思います。
定期テストはその名の通り定期的に自分の学力が図れるチャンスです。
でも、多くの学生はテスト前は勉強しますが、テスト後は勉強しません。振り返りはテストを返された時に授業でやってお終い。
でも、これってとってももったいないんです。
なぜなら、「定期テスト後に何をするか?」は学力向上するかしないかの半分を占めていますから・・・(残り半分は定期テスト前の勉強)。
(定期テスト前にすべきことはこちら)


Contents
定期テスト後にすべきこと① 復習(分からないところをなくす)
このように書くと、「復習? 当たり前でしょ! ちゃんとやっているよ」と言うかもしれません。
でも、復習のやり方を間違っていることがあるのです。
何が間違っているかと言うと、一回授業中に復習してそれで終わり、というやり方が間違っています。
正しい復習のやり方を書きに書きますね。
1)もう一回テスト内容を全部解く(先生との見直しが済んだ後で)
2)その時間違った問題の番号に赤ペンで〇をつける
(時間がなければ2)からスタートしても良い)
3)1日後、2)で赤〇をつけた問題だけ解く
4)間違った問題だけ赤で〇をつける(〇の数が増えていく)
5)1日後、4)の問題だけ解く
6)間違った問題だけ赤で〇をつける(〇の数が増えていく)
7)5)~6)のプロセスを完全に間違いがなくなるまで続ける
「こんなにやるの?」と思ったかもしれません。
しかし、それくらいやらないと人間の脳はすぐに忘れてしまうので効果がありません。
特に間違ったところは苦手なところですので、きちんと理解するまで何度も間違います。
もし時間的余裕があれば、7)が終了した後1週間後にもう一度その定期テストの問題を解いてみてください。そこできちんと当たれば、分かったということです。ちゃんと理解しているということです。
何回やっても間違ってしまうという時にすること
私は英語を教えているので分かるのですが、英語は一年の土台の上で二年の内容、二年の土台の上で三年の内容があります。
つまり、下の学年の内容を理解しないと本当の意味でその学年の英語の授業は理解できないということです(つまり、テストも)。
もし、定期テストの点数が40点以下という場合、その時のテスト範囲の内容が分からないというのではなく、その前から分からなくなっている可能性があります。
その場合は下記の方法で分からないところをなくしましょう。
そうすることで、「何回やっても間違ってしまう」ところもなくなります。
1)少しずつさかのぼる
二年生の二学期のテスト範囲がUnit4~6だった場合、二年生のUnit3→2→1とさかのぼり苦手なところを探します。
教科書ワークなどで問題を解き、分からないところを見つけましょう。
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2)一年生の最初から見直す
それでももし 分からないという場合、もっと先に戻る必要があります。
一年生まで下がり、最初から問題集を解いていき、自分がどこが分からないのか(= どこで良く間違うのか)を見つけましょう。
特に三年生で英語のテストが極端に低い(30点以下)という場合は一年生からやり直した方が良いでしょう。なぜなら、その時点から理解していない可能性が高いからです。

3)プロに診断をお願いする
プロはテストの回答を見ることで、その生徒がどこにつまづいているのか? どこから勉強すればよいのかが分かるようになります。
もし「自己診断は不安だ」という場合はプロにお願いしましょう。
問題を早く解くトレーニングをしよう
点数が思うように取れない、特に後半になるほど正答率が下がるという場合は、問題を解くスピードと定期テストの問題量のバランスが合っていません。
つまり、問題を解くスピードに対してテスト量が多すぎるという状態です。
「テスト量を少なくする」ということは不可能ですので、その場合は自分のスピードを上げるしかありません。
中学の英語のテストは内容が進むにつれ、学年が上がるにつれだんだん量が増えていきます。そして高校受験の量はかなりのものです。
じっくり時間をかけて解けば分かっている、その実力はある、そういう場合でも問題を解くスピードが遅い場合は点数が低くなります。
また、問題を解くスピードが遅いと「あせり」が生まれます。
このあせりが誤答を誘引する引き金になることも分かっています。
だから、重要なのは解答スピードの向上。
ではどうすればそれがあがるかということですが、下記の二つのことを意識してみてください。
1)テスト開始前に時間配分を決める
性格的にゆっくりスタートしてしまう人は、まずはこれを行いましょう。
そうすることで、時間に対する感覚が研ぎ澄まされ、どこまでをどれくらいで解けばいいかを考えながら解くことができます。
これを意識しないでゆっくりといてしまうと、テストの途中で「時間が足りない!」とあせってしまうのです。
テスト問題を解く前にさっと全体を見て、時間配分ができるようになりましょう。
2)勉強用タイマーを用意し、問題集を解く時は自分で時間を決めてチャレンジする
世の中には便利な商品がたくさんあります。例えばこれ。
時間を図りつつ、以前の自分より少しでも解答スピードを高めるように日ごろから練習していきましょう。
早く解こうと思えば思うほど、そう思って練習すればするほど、早く解けるようになります。
このトレーニングは「英語の底力を上げる」為に役立ちます。
中学2年生の後半からはどんどん「長文読解」の問題が定期テストで出てきます。
スピードを意識して解くように日ごろから意識していきましょう。
今回の記事では定期テスト後に「テストの内容を学力に活かすためにすべきこと」についてお話をしてきました。
参考になれば幸いです。^^