多くの学生が英語を難しいと感じている理由は、英語を頭でとらえているから。
この頭でとらえることを辞めることで、英語は格段に理解できるようになるのです。
うーん、そうだな、なんと言えばいいかな・・・。
そうだ、例えば、昨日私の英会話教室に来てくれた中学一年生の生徒さんとこういう話になりました。
「私って、ケアレスミスって言うんですか、そういうのが多いんですよね・・・」
定期テストがあと10日後ぐらいだというので、テストの予想問題集をやってもらったのです。

すると、確かにケアレスミスがでてきました。
例えば、
Do you study English every day?
という質問への回答に、
Yes, I am.
と答えてしまっていたり。
後で自己採点をした時に「あ~~~っ! 分かっていたのに!」となりました。
分かっているけど、問題を解いている時に忘れてしまう。
こういうことが結構あるのです。
見返すと分かるんですね。でも、問題を解いている時には分からなくなる。
この生徒さんだけではないのです。
他にも多くの生徒さんに同じことが起きています。
この問題はなぜだろうと考えた時に、ひとつの結論にたどり着きました。
今回の記事ではそのことについてお話をします。
なぜ「分かっている」のに試験では間違ってしまうのか?
結論から先にお話すると、この記事の一番最初に戻ります。
多くの学生が英語を難しいと感じている理由は、英語を頭でとらえているから。
考えちゃうからこんがらがります。
こんがらがるから分からなくなります。
文法がこうだとか、単語はああだとか考えているうちは難しいのです。
究極的にはそこを超えていかなければなりません。
それを超えていく為に私がおススメしているのが「多読」と「イメージリーディング」。
「イメージリーディング」とは、英文を日本語にするのではなく、英語のままイメージでとらえようという英語読書法。

これができるようになると日本語を介さなくても英語を理解できるようになる為に、「多読」が可能になります。
英語が難しいというのは「多読」をしていないからだということができます。
ただ、単純にたくさん読みましょうという意味ではもちろんありません。
重要なのは、文法に気を払いながら読むこと。
「こういう風に単語が並ぶとこういう意味になるのか!」
「こういう風な言い方もあるんだな!」
「こういう風には言わないのか!」
そんな発見をしながら読む「多読」をすることで英語力が飛躍的に伸びます。
これをこなすことで、英語というのが「頭で理解するもの」から「感覚的なもの」に代わっていきます。
日本語を話す時に、外国人が間違った日本語を話すと気が付きますよね? あれと同じです。「あれ? 変だぞ?」となんとなく自分で気づけるようになるのです。
このなんとなくがとても重要なのです。
この感覚を手に入れることで、「分かっているのに間違う」を大幅に減らすことができるようになるのです。
英語学習には「学校英語の学習」と「英語力アップの学習」の両方が必要
英語学習をする上で大事なのは「イメージリーディング」と「(気づくための)多読」です。
この二つができるようになると話せるようになります(もとちろん話す練習は必要です)。
ただし、これは必ずしもすぐに英語力を上げてくれません。
学校のテストで良い点数を取るには、「英語で英語を理解する力」よりも「英語を日本語に訳す力・日本語を英語に訳す力」が必要だからです。
日本語ができないと英語のテストで点数は取れません。
英語力が高くても、点数が取れないことがあるのです。
だから、「学校英語の学習」と「英語力アップの学習」両方が必要なのです。
(学生の皆さんは大変です・・・)
ただ、ある程度「学校英語の学習」を勧めたら、「英語力アップの学習」と併用した方が圧倒的に結果が出やすくなります。
学校英語をいくらやっても英語を英語で理解できるようになりません。
でも英語を英語で理解できるようになった方が高校受験・大学受験で圧倒的に有利です。
だから、パラレル的に「学校英語の学習」を始めてから、「英語力アップの学習」を始めてみてください。
他の人には持てない英語力を身につけられるでしょう。

ブルースリーの言葉を英語学習をしている学生に贈ります
最後に、「燃えよドラゴン」からブルースリーの言葉を送ります。
Don’t think, feel.
ブルース・リー
考えるな、感じろ。
かっこいいセリフですね。
ただ、私が言いたいのは最初から「考えるな、感じろ」ということではありません。
考えて考えて考え抜いた先の世界では、「考えるな、感じろ」で良いということです。
最初から考えずに感じて話せるようになるのは赤ちゃんだけです。幼児くらいまでは大丈夫かな・・・。
でも学生は無理です。だから、最初はちゃんと学んでから「感じる世界」に行く努力をしましょう!!
[…] 英語学習で最終的に行き着くべき「場所」は、感覚的な世界 […]