英語教育

英語のテストに苦手意識のある中学生が高得点を取れるようになる方法

英語は意味のない記号じゃない

私は英会話教室を運営しています。

普段のレッスンは英会話教室だけあって「英会話」中心。

でも、学校が長期休みの時だけ、「講習」という形で英文法の指導もしています。

ドギー
ドギー
今日も生徒さんが来て3時間くらい頑張っていたね。

今日は小学生の生徒さんが二人参加してくれて、一生懸命英文法を学習していました。

私は基本教えず、中学生の教科書に沿ったプリント教材を解いていってもらい、その様子を見ながら分からなかったところ、直したところを「なぜそうなるのか?」と問いかけながら気づいてもらう学習をしています。

ゴリ
ゴリ
分からないから間違うんだから、ダイレクトに教えた方が良いんじゃないか?

もちろんそれも一つの考え方。でも、私は生徒さんたちに自分の頭を使って、答えを見つけてほしいと思っています。

なぜなら、与えられた答えは忘れるからであり、本人の為にならないからです。

答えは与えられるよりも自分で勝ち得たが方が記憶に残る。

だからこそ、あえて遠回りのようでもそういう教え方をしています。

 

この記事では、今日の夏期講習で子供たちとやり取りをしたことと今まで教えてきた内容、そして私自身が英語を覚えたことを振り返りながら、どうすれば英語が苦手な中学生がテストで良い点数を取れるかということについてお話をしたいと思います。

 

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英語の問題が理解できない場合、英語を記号として捉えていることがある

まず、私が最も子供たちの英語への関わり方で「ん?」と思うところがこれです。

ドギー
ドギー
どういうこと?

何と言ったら分かりやすいかな・・・?

例えば、穴埋め問題の問題があった時。そこに正しい単語を入れるというものがあったとします。

その時にそこになんの単語を入れればいいかというのは、その箇所が抜けていても、文章が何を伝えたいのかを考えることで分かるようになります。

でも、英語が苦手な中学生はこの「何を伝えたいとしているのか?」「何を言わんとしているんか?」というところを無視して、英文法という知識で問題を解こうとします。

バーディー
バーディー
それがどんな意味か分からないから、どうしたら良いか分からない。だから、正しい単語が入れられない。そういうこと?

その通り!

英検にも穴埋め問題があります。

それが分かるかどうかはその文章が何を伝えたいのかが分かればいいのです。

何を伝えないのかを考えずに合っている単語を選ぼうとするから難しくなるのです。

英語は意味のない記号じゃない英語は意味のない記号じゃない

 

だから、私は穴埋め問題で生徒さんが間違ってしまった時、「その文章は何て言いたいんだと思う?」と聞いています。「日本語に訳してみて」と。

すると、ほとんどの場合意味を訳せません。つまり、その文章が何を伝えたいかが分からない。

だから、正しい単語を選んだり、書き出すことができないのです。

 

 

その英文が何を言いたいのかを理解できればたいてい当たる

これ、頭に入れておいてもらえたらと思います。

そこにある英文とは、それがどんなものであれ、誰かが他の誰かに何かを伝えたいからあるのです。

それが何かわかれば、穴埋め問題の穴の中に入るべき言葉は自然と浮かんでくるのです。

 

単語力、英文法への理解よりも大切なこと

だから、私は言いたいと思います。単語力や英文法の理解よりも大切なことがあります。

それは、英語はコミュニケーションの為の手段だということ。

コミュニケーションをしたいと思う気持ち。

これが単語力や英文法の理解よりも大事です。

なぜなら、その気持ちがあれば単語力や英文法というのは後からついてくるからです。

英語を学校で学ぶ教科のひとつとして捉えてしまうと、このコミュニケーションというものから離れてしまいます。

その結果、中学校の英語のテストで点数を取る為にテクニックを磨く、そのようなことが起こるのです。

キャッティー
キャッティー
でも、テクニックは磨いても良いんじゃない?

 

英語テストを一夜漬けで受けるのはお勧めできない

一見、このテクニックを磨くということはテストで点数を取る為に必要なことだと思われます。

でも、テクニックだけを磨くようになってしまうので注意が必要です。語呂合わせで覚えようとか言うのはその最もたるものです。

他の教科では有効な手段だと思いますが、英語ではこれをやると後が大変です。

なぜなら、テクニック的に英語を覚えてしまうと英語が血の通った活きたコミュニケーションの手段ではなく、単純な知識に落とされてしまうからです。

これは、違うんです。

単語力や英文法はあくまでもあなたが伝えたいことを正しく相手に伝えるために必要であり、相手の言っていることを正しく理解するために必要なものです。

「話をしている相手と理解しようと思う心」がないまま英語を学ぶと遠回りになります。

そうじゃなくて、自分に伝えたいことがあり、それを正しく伝えるには相手が理解しやすいように話さなければなりません。その方法を学んでいるのだという認識が必要です。

ゴリ
ゴリ
なんか、言いたいことが分かってきた。英語を知識として学ぶと苦痛だけど、お互い分かりあう為に学ぶとしたら、全くそこにかける想いが違うな。

英語をコミュニケーションの手段として捉えないと、理解力が落ちる

一つ一つの英文を見た時に、「これはどんな人がどんな人に何を伝えたいのかな?」と考えるようにしましょう。

それだけで、単語力・英文法の知識は一緒でも、英語が分かるようになっていきます。

モノの見方ひとつで英語力があがるなんてバカな! とあなたは思うかもしれません。

でもこれって、大事なことです。

これだけであなたの英語力は高まり、テストで点数を取れるようになります。

嘘じゃないですよ!

 

凡ミスをなくしていくには、量をこなすこと

教室の生徒さんたちの中には、「本当は100点取れたのに・・・」惜しいところで1問間違ったり、大文字にすべきところを小文字で書いてしまって100点を逃してい待った、という生徒さんたちがいます。

また、ピリオドを書き忘れたり、「うわ! 答え見れば分かるのに・・・」ということも多くあります。

こういうことがなぜ起こるかというと、「英語がまだ知識としてとどまっている」から起こるのです。

こういう「100点を逃してしまう間違い」は凡ミスです。間違えようがないところで間違ってしまうのです。細かいところでミスをしてしまうのです。

 

では、それをどうなくしていけばいいのでしょう?

その方法は、単純に量をこなすことです。

凡ミスのようなところを間違えなくなるようにするには、間違えないのが当たり前になるくらい量をこなすしかないのです。

ただ、問題をたくさん解いてくださいということではありません。

自分が好きなことに関する英語をたくさん読んだり、書いたり、それについて話をしていくことでだんだん凡ミスはなくなっていきます。

その状態とは、言わば英語が特別じゃなくなった時のもの。

英語が特別じゃなくなれば、凡ミスは自然となくなっていきます。

でも学校の勉強だけではそうなれません。だから、「自分の好きなことに英語で触れよう」ということを私はお伝えしています。

(詳しくは下記の記事をご覧ください)

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英語で伝えたいという気持ちがある人は英語力が伸びる

 

これは間違えないの事実です。

私自身の経験、そして生徒さんたちを見ていてそう確信しています。

英語を勉強する時に必要なのは、英語を勉強することじゃないんです。

「英語で伝えたい何か」を持っているかどうかの方が大事です。

もし今の時点であなたにそれがなければ、それを作ることであなたの英語力は格段に増すでしょう。

理解しよう、理解してもらいたいという気持ちが大事理解しよう、理解してもらいたいという気持ちが大事

 

 

英語のテストに苦手意識のある中学生が高得点を取れるようになる方法のまとめ

この記事をまとめます。

英語のテストで高得点を取るには、

① 英語はコミュニケーションの為の手段であることを理解する

② 英語力を高めるには、単語力・英文法の知識も必要だが、「相手に何かを正しく伝えたい」という気持ち、「相手のことを正しく理解したい」という気持ちがもっと大事。

③ 単語力・文法への知識は「自分が伝えたいこと」を持つことでその向上力が高まる。

 

この記事は「英会話ができない」と悩んでいる大人の人にも役に立つと思います。

あなたのお役に立てばうれしいです。^^

 

中学英語の基本についてはこちらの記事をご参照ください(別サイトですが著者は私です)。

 

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