英語教育

学校の英語のテストで点数が取れるようになるには、並び替え問題を攻略しよう!

トレーニングが必要

今回の記事は寄稿記事になります。

今回寄稿していただいたのは、同じ宮城県内で予備校の講師として英語を教えられている鈴木康先生。

前回はこの記事を書いてくださいました。

道しるべ
英検に合格できない! 3級以上の英検を受験しても何度も落ちてしまう人への対策法今回の記事は寄稿記事となります。 寄稿していただいたのは、同じ宮城県に在住の予備校講師をされている鈴木様(同じ苗字ですが親戚ではあ...

 

鈴木先生は予備校の先生ですから「英語の点数を取らせる」プロです。

そのプロが教える英語の学習法をぜひ記事を読むことを通して学んでみてください。

特に高校生はじっくりと読んでくださいね!!

 

整序問題の効用

前回記事で英検合格法に関してお話ししました。ちなみに英検に関しては以下のような報道があります。

「全国の公立中学・高校の英語教員のうち、英検準1級以上かそれに相当する資格を取得しているのは中学で28.8%、高校で55.4%だったことが25日、文部科学省の2014年度英語教育調査で分かった。政府の教育振興基本計画は17年度までに中学で50%、高校で75%との目標を掲げている。英語教員のいっそうのレベルアップが必要な状況が浮かんだ。」(2015/5/25日本経済新聞)

英検準1級はおおむね短大レベルで中高の英語よりはハイレベルです。

しかし「中高の英語教員だから英検準1級に合格できないレベルでもいい」とは言えません。

中高大と十年間にわたって英語を勉強してきたにもかかわらず英検準1級にも合格できないとすれば、英語の学習法に欠陥がある可能性大です。

前回記事で指摘したように、基礎がいい加減な段階で上に進む英語学習者はまず例外なく伸び悩みます。

具体的な数値目標としては英検合格だけでは全く不十分で、英検は最低でも下の級で九割できるようにしてから上の級に挑戦すべきなのです。

 

英検の問題の劣化

良問が多いことで定評がある英検ながら、最近の問題は以前に比べて劣化してしまったと言わざるを得ないことがあります。

以前は3級、準2級、2級にあった整序問題が消えて、課題英作文に変わってしまいました。

文科省の提唱する四技能英語を反映してのことでしょうけれども、これは実に困ったことです。

早い段階から英作文に取り組むと、悪い意味での独創性に満ちた英文が量産されます。

英検受験者が独創的な間違いだらけの英文を書いて採点者を悩ませているのはまず間違いありません。

「英作文の極意は英借文である」 と言われるように言語表現というものはそもそも保守的なものです。

内容はいくら独創的でもよいにしても、表現方法が突飛では相手にされません。

だから英語の基礎ができていない中高生が英作文に深入りするのはおすすめできません。

勉強が分からない

ちなみに自然科学で数々の独創的な業績を残したアインシュタインは、教育に関しても

Education is what remains after one has forgotten everything he learned in school.(教育とは、学校で習ったことをすべて忘れてしまった時に残っているもののことだ)

という独創的な名言を残しています。大胆な考えでありながら、英語はきわめてオーソドックスです。

 

英会話教室では「間違いを恐れるな」という指導がされることが多く、これはビギナー向けのアドバイスとしては理にかなっています。

ただしいつまでたっても間違いだらけの片言英語では到底ビジネス等では使い物になりません。

 

英語を覚えるには、正しい語順と英語の発想を身につけることから

英語の正しい語順、英語の発想を身に着ける上で整序問題はきわめて有効です。

前述のアインシュタインの名言を整除問題にしてみました。

Education is (one has forgotten / what remains / everything / after ) he learned in school.

(教育とは、学校で習ったことをすべて忘れてしまった時に残っているもののことだ)

これは一見簡単に見えるものの、先行詞を含んだ関係代名詞のwhat、それから目的格の関係代名詞の省略という重要文法がわかっていないと解けません。

「日本人が日本語を使うにあたって文法を意識しないから、英語も文法などやらなくていい」といった類の説はとんでもない暴論で、文法を学ばずに外国語を学ぼうとしたらとてつもない量のインプットが必要になり、たいていは挫折してしまいます。

基礎文法、そして基礎語彙のトレーニングに整序問題はきわめて有効です。

トレーニングが必要

 

並び替え問題を繰り返し説いていくことで英語力全体が向上する

残念ながら現在、整序問題が得意な大学受験生はきわめて少ないです。

宮城県内の最難関レベルの進学校に通う高二生でも和訳のついた四語整序問題の正解率が八割いけばいいほうです。

整序問題が確実に解けないということは単語の意味、英文の構造がわかっていないという証左ですので、整序問題ができない生徒は長文読解も不確実です。

逆に整序問題がコンスタントにできるようなトレーニングを重ねていくと英語力全体が向上していきます。

 

現在センター試験英語では

Kazuki: Penny, I have to work late tonight, and I may not get back until 10 p.m.
Penny: It’ll rain tonight. Don’t ( caught / get / in / rain / the / without) an umbrella.

というスタイルの和訳なし六語整序問題が出題されています。

難関大で出題された整序問題よりはやさしいとはいえ、普通の高校生がいきなりこんな問題を出されたらなかなか大変でしょう。

だから最初は日本語ヒント付きで練習するほうがはるかに合理的です。

It’ll rain tonight. Don’t ( caught / get / in / rain / the / without) an umbrella.

(傘を持たずに雨に降られてはいけませんよ)

さらに以下のように選択肢を減らせばもっととっつきやすいです。

Don’t get caught (in / rain / the / without) an umbrella.

(傘を持たずに雨に降られてはいけませんよ)

正解はDon’t get caught (in the rain without) an umbrella.となりますが、
in the rainとwithout an umbrellaは、前置詞→冠詞→名詞という重要語順です。

最初は和訳付き四語整序問題で十分力がつきます。

しかし市販されている整序問題はやたら難しいものが多いため、私は以下のような整序問題を大学入試に登場した英文から製作して受験生に取り組ませています。

 

並び替え問題にチャレンジしてみよう!!

勉強する猫

(11)She has been deeply (with / in / involved / the festival) her local community since she graduated from high school.

彼女は高校を卒業して以来、地元コミュニティの祭に深く関わってきた。

(12)Never (such / I / have / seen) a terrible accident in my whole life.

全人生でそんな恐ろしい事故を見たことはない。

(13)Nowadays, photojournalists have (equipment / a variety of / to / available) them, not just their cameras.

今日、フォトジャーナリストは単にカメラだけではなく、利用できるさまざまな機材を持つ。

(14)Without a doubt, whether green or black, tea is one of the (popuar / world’s / drinks / most).

疑いなく、緑茶であれ紅茶であれ茶は世界で最も人気のある飲み物だ。

(15)If I can’t (on time / to / make it / the interview), please forgive me.

もし面接に間に合わなかったら、どうかお許しください。

(16)It (a lot / me / that / bothers) my brother’s salary is higher than mine.

兄の給料が私より高いのが悩みの種だ。

(17)I tried in vain to (getting along with / him / persuade / into) his father.

私は彼を父親と仲良くするよう説得したが無駄だった。

(18)Have you ever (why / wondered / are successful / some people ) in business and others are not?

ビジネスで成功する人もいればしない人もいるのはなぜか、考えたことがありますか。

(19)Scientists are trying to (came into being / figure out / the universe / how).

科学者たちはどのように宇宙が出現したか解明しようとしている。

(20)All the flights to the area have (canceled / bad weather / been / due to).

その地域へのすべてのフライトは悪天候のため中止された。

 

解答

(11)She has been deeply involved with the festival in her local community since she graduated from high school.

彼女は高校を卒業して以来、地元コミュニティの祭に深く関わってきた。

(12)Never have I seen such a terrible accident in my whole life.

全人生でそんな恐ろしい事故を見たことはない。

(13)Nowadays, photojournalists have a variety of equipment available to them, not just their cameras.

今日、フォトジャーナリストは単にカメラだけではなく、利用できるさまざまな機材を持つ。

(14)Without a doubt, whether green or black, tea is one of the world’s most popular drinks.

疑いなく、緑茶であれ紅茶であれ茶は世界で最も人気のある飲み物だ。

(15)If I can’t make it to the interview on time, please forgive me.

もし面接に間に合わなかったら、どうかお許しください。

(16)It bothers me a lot that my brother’s salary is higher than mine.

兄の給料が私より高いのが悩みの種だ。

(17)I tried in vain to persuade him into getting along with his father.

私は彼を父親と仲良くするよう説得したが無駄だった。

(18)Have you ever wondered why some people are successful in business and others are not?

ビジネスで成功する人もいればしない人もいるのはなぜか、考えたことがありますか。

(19)Scientists are trying to figure out how the universe came into being.

科学者たちはどのように宇宙が出現したか解明しようとしている。

(20)All the flights to the area have been canceled due to bad weather.

その地域へのすべてのフライトは悪天候のため中止された。

 

 

鈴木先生の記事はいかがでしたでしょうか?

英語的な感覚が身についてくることで、並び替え問題は最も簡単な問題になります。

でも、その為に重要なのは量です。

量をある程度こなさないと見えない世界があるのです。

ぜひ、たくさんの良問に触れてもらえたらと思います。

 

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