この記事は私が企画している「私が英語を話せるようになった体験記」にお寄せいただいた体験談その2をご紹介したいと思います。
この企画を通して、「英語を話せるようになった」というたくさんの方のストーリを蓄積していきたいと思います。
その通り! それこそがこの企画を立てた理由です。
「自分の周りにいる人は英語を誰も話せない。日本人は英語を話せないんじゃないか?」
そんな思いをあなたが持っているとしたら、これらの記事を通して「やっぱり話せる人いるんだ! なら自分だって!」と思ってもらえたらうれしいです。
日本に一人でも英語が話せる人がこれらの記事から増えますように!!
はじめは話せたらかっこいいというような憧れから
私が英語を話せるようになりたいと思ったのは、はじめは話せたらかっこいいというような憧れからでした。
その為に私がした決断は、留学することでした。

留学を決意した理由は3つあります。
①国際空港近くに住んでいたため、パイロットやグランドホステスの友人がいて、外国人とみんなで英語で話す機会がありましたが、自分だけ会話に入っていけないという悔しさがありました。
②看護師として脳外科で働いていたある日、航空機内で脳出血を起こした外国人のパイロットを担当しました。異国で脳の手術を受けるという大変な状況の中で麻酔から目を覚ました患者さんに、安心できるような一言もかけてあげられない自分が本当に情けないと思いました。
③看護師としてキャリアアップを考えた時、医療インバウンドに興味を持ちました。英語を学ぶことで看護師の資格と語学力を活かして、医療の現場で外国人に対応する仕事に就きたいと思うようになりました。
私はまず英会話の基礎を学ぶため、セブ島へ4ヶ月間語学留学をしました。留学前に日本で文法の総おさらいを行いました。書店には多くの教材がありますが、下記の条件で1冊を選びました。
・たくさんの絵を使用し、字が大きく読みやすい。
・できる限り薄い本で、基礎に絞りシンプルにまとめられている。
私が使った教材はこちらです。
こちらの本は書き込みができるタイプですが、別の紙に答えを書いて、何周も繰り返し学習しました。
セブ島での英語学習
セブ島の語学学校へ入学時のレベルチェックテストでは「ビギナー中」でした。
平日はマンツーマンレッスンを1日5時間、グループレッスンを1時間受け、週末は積極的に外へ出かけ、地元の友人を作り英語でのメール・電話・会話をする機会を作りました。
4ヶ月後には英語で二人きりでの会話を何時間も行えるようになりました。(世間話中心)
その頃のレベルチェックテストでは「初中級」でした。
当初はセブ島留学後そのままカナダへワーキングホリデーに行くつもりでしたが、セブ島が英語を学ぶのに良い環境だと感じ留学後もステイすることに決めました。

次のステップとしてセブ島で日系の会社に就職しました。
上司や同僚の多くは日本人でしたが、現地のスタッフもいたので、何か仕事を依頼する・進捗状況を確認する・注意する・褒めるなど、仕事としての責任がある中での英会話を経験し、ビジネス英会話が少しずつ身につきました。この仕事は約半年で退職しました。
この後、語学学校の運営に関わり始めました。この頃は英語中級レベルだったのですが、同じ単語・表現ばかり使う自分の英語力に伸び悩みました。多くの方が中級レベル<日常会話が問題ないレベル>になった時に同じように長い停滞期に悩むようです。
それから私が停滞期から抜けたと感じた時にやっていたことをお伝えします。
・初級レベルの人に英語を教える…自分の頭でなんとなくわかって使える英語の知識の再構築に役立つ。
・自分では少し力不足だと思うような仕事依頼を引き受ける…簡単な通訳・翻訳の仕事に挑戦しました
・プレゼンテーションを行う…テーマは何でも良いと思うのですが、プレゼンは英語の4技能の集大成になります。
現在は英語を使って医科大学の講義の逐次通訳やHPの翻訳、ビジネス通訳をしています
ネイティブスピーカーとの会話・電話対応もできるようになり、英語学習のカリキュラムや教材作りを行っています。この時点で留学した時から4年半です。
ハンドルネーム:ゆみっぺさん
私の感想
英語を話せるようになった人の共通点は、何かしらのコンプレックスを乗り越えたということが多いです。
ゆりっぺさんのケースを見ると、「異国で脳の手術を受けるという大変な状況の中で麻酔から目を覚ました患者さんに、安心できるような一言もかけてあげられない自分が本当に情けないと思いました」とおっしゃっています。
私は、こういう体験がある人は強いと思っています。
なぜなら、厳しさに負けそうになった時、この体験が思い浮かんできて、踏みとどまることができるからです。
英語学習には必ず大きな壁が立ちはだかります。その壁を乗り越えるにはものすごいパワーが必要なこともあります。
そういう時、このような体験をしていると、その想いが力となってくれるのです。
これからもたくさんの体験記をご紹介していきたいと思います!

