この記事シリーズでは私が英会話教室を開業し、そしてどういう風に運営してきたかを赤裸々にお伝えしていきたいと思います。
なぜ、このような記事シリーズを作ろうと思ったかというと、第一には「英会話教室を自分で始めたい」と思った人への応援になると思ったから。そして第二にはこの記事シリーズを書くことを通して、自分の英会話教室事業にかける想いを再認識したいと思ったからです。
記事を進めるにつれて、私が所々で行った教室集客の施策や教室運営で起きた様々なカベを乗り越えてきたことなどもお話していきます。
それらのことをお読みいただくことで、教室を開きたいという方、そして教室運営者がそういうカベにぶつかった時に乗り越えるためのヒントになればと思います。
また、同時に読み物としても面白くなるようにしていきたいともいます。その為、一人称の小説風に本文は進んでいきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは、第一話です!
私が英会話教室をオープンしようと思った理由
あれは、忘れもしない2012年の冬のある日のことだった。
当時、私はとある中高生のボランティア団体に関わっていた。その集まりが夜にあるということで、仕事帰りにその会場に向かっていた。
2月はまだまだ寒い季節。白い息を吐きつつ、自転車をこいでいた。その時の私には思いもしなかったことだが、実は、この時に私の人生を変える出来事がこれから起ころうとしていた。
会場についた私は、中高生たちが自分たちで会議を進めている姿を満足げに見た後で、隣の部屋の保護者が集まっている部屋に入った。
そこでは、みんな真剣な顔をして何かを話しているようだった。部屋に入ってきた私の顔を見るなり、3人いた母親のうち一人が私に質問をしてきた。
「私は息子を2歳から10年間英会話教室に通わせた。でも、中学生になった今、全く英語が話すことができない。なぜでしょうか?」
実際はもう少し長々と話されたのだが、要約するとこんな感じだった。そして私はそれを着いてショックを受けていた。
「そんなことって、あるんだろうか・・・?」
その時の私には答えを持っていなかった。単純に、上記のように思っただけだ。
でも、その言葉が胸に残った私は、それから英会話教室について調べてみようと思った。
(その時に分かったことをまとめたのが下記の記事です)

そしていろいろ分かってきたのだが、どうも世の中には英語を話せる教室は少ないのではないかと考えるようになってきた。
「もっとこうやったらいいんじゃないか?」
「ここはこういう風にしたら話せるようになるんじゃないか?」
「なんでこういう風に教えないんだろう?」
そう思うようになってきたのだ。
そしてある時にハッとした。
「これ、こういう方法で教えている教室がないと嘆くんじゃなくて、自分でやってみたら良いのでは?」
先ほどお母さんから受けた質問。そしてこのひらめき。
この二つが、自分が自分の理想の英会話教室を開こうと思った決定的な理由だった。
そして、英会話教室と英語教室、どちらにしようと思った時、私は迷わず「英会話教室」にしようと思った。

それができる環境があったし(妻がアメリカ人)、話せるようになる為には「英語で会話する」ことが絶対条件だったからだ。
だが、ここで問題が発生した。
なんと、妻がなかなか首を縦に振らなかったのだ!!
今でこそ塩竈市で(たぶん)最も知られているアメリカ人英会話講師だが、当時は「やりたくない」とかたくなにオファーを拒まれていた。
「まさか、最も重要なポイントで、かつ最も楽にクリアできると思ったところでつまずくとは・・・!!」
それからは、拝み倒しとでも言うべき毎日が始まった。
一日ごとに頼んだが、最初の数ヶ月は拒まれ続けた。
しかし、何度も熱心に説得した甲斐があり、ついにOKをもらえる瞬間が来た!
たぶん、面倒くさくなったんだろう。
と同時に、それがどれだけ素晴らしい将来につながっているかについて異なる角度からいろいろと伝えていたので、そのどれかが心に引っかかったのかもしれない。
とにもかくにも、首を縦に振ってくれたのだ!!
「この機を逃してはならない!」
と即座に物件探しを始めた。
しかし、ここで次の問題が起こった。
そんな簡単に物件は見つからなかったのだ・・・。
なぜなら、2011年に起きた東日本大震災の影響で、被災地であった宮城県塩竈市には物件がほとんどなかったのだ。また、あったとしても高くて手が出ないか・・・。
2018年8月末日で震災後働かせてもらっていた会社を退職したのだが、2018年9月10日時点で物件は決まっていなかった。
「このままでは無駄に一ヶ月が過ぎてしまう?」
8件ほど不動産会社を回った私の額には、夏の暑さもあり汗が浮かんでいた。
実は、その時の貯金は100万円ほど。家族3人で切り詰めて生活したとして、1ヵ月20万円弱で生活したとしたら、持って半年。そのうちの貴重な一ヶ月はすぐになくなってしまう・・・。
しかも、場所を見つけてオープンしたとしても、生徒さんが来てくれるかどうかは分からないのだ!!
行き当たりばったりの性格丸出しだが、そこにエンジェルが現れた。
(To be continued … つづく)
おまけ
このころ私がしていたことは「妻の説得」だけではありません。
英語教室を運営するということは、それ以外にもたくさんの知らなければならないことがありました。
特に私にとってブラックボックスだったのは、「教室運営って具体的にどうするの?」というところ。集客についてはイメージがあったのですが、入ってきた後の話や値付け、集金方法、レッスン内容と時間、教材・・・。
そういったものを一つ一つ準備していくのは思ったよりも困難でした。何より、何やったらいいか経験がないから分からないのです。
そう、私たちのスタートは、全くの素人からだったのです!!
理想だけはあったけど、運営は素人。そこからのスタートでした。
その時に最も参考にした書籍を二つだけ紹介します。
ひとつは、「生徒集客バイブル」。教室運営についての一通りの流れを学んだのはこの本でした。
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今は同じ著者が続編を書いています。
もう一つは、「はじめよう!子ども英会話教室―誰も気づかなかったノーリスク起業の決定版!」。これも英会話教室の運営について一通り教えてもらった本です。
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英会話教室を開こうという場合は、この二つの本を読んでおくと、細かいところの準備不足などがなくなりますので、おススメです。
なお、私が英会話教室運営歴7年、常にほぼ満席という実績を元に、他の集客に困っている個人の先生方を指導して実績を出してきた内容をまとめた記事はこちらでお読みいただけます。
興味のある方は覗いてみてください。
(次の記事はこちら)
